ジェミナイが米国で予測市場提供へ、CFTCの承認取得──株価14%急騰
  • ジェミナイは、関連会社ジェミナイ・タイタンが指定契約市場(DCM)としての運営をCFTCから承認されたと発表した。
  • この承認により、米国の顧客に規制された予測市場を提供できるようになったとジェミナイは述べた。
  • ジェミナイの共同創業者であるウィンクルボス兄弟は、この決定を、暗号資産セクターにおける米国のリーダーシップを推進するトランプ大統領の姿勢と合致するものだとして称賛した。

ジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)は10日に発表したプレスリリースで、関連会社ジェミナイ・タイタン(Gemini Titan)が米商品先物取引委員会(CFTC)から指定契約市場(DCM)として運営する承認を取得し、米国の顧客に規制された予測市場を提供できるようになったと発表した。

リリースによると、ジェミナイは2020年3月10日に初めてDCMライセンスを申請し、今回の承認は5年間のライセンス取得プロセスの終了と、取引所の「新たな章」の始まりを意味すると同社は述べた。

「本日の承認は、5年間にわたるライセンス取得プロセスの集大成であり、ジェミナイにとって新たな章の始まりだ」とCEOのタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏はプレスリリースで述べた。声明によると、同氏はドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に対し、「バイデン政権による暗号資産戦争に終止符を打った」ことに感謝の意を表し、CFTCのキャロライン・ファム(Caroline Pham)暫定委員長が、米国を「世界の暗号資産の首都」にするという大統領のビジョンの推進に貢献したことを称賛した。

新たなDCMライセンスにより、ジェミナイ・タイタンは、将来の結果に結びついたシンプルな「はい」または「いいえ」の質問形式によるイベント契約を提供できるようになるとジェミナイは述べた。リリースで挙げられた例としては、1BTCが年末に20万ドルを超えるかどうか、イーロン・マスク(Elon Musk)氏のXが2026年までに欧州委員会に1億4000万ドル(約218億4000万円)の罰金を支払うかどうかといった市場がある。

この承認により、ジェミナイ・タイタンは米国でイベント契約の提供が許可されているCFTC規制下の数少ない予測市場の一つとなり、この市場は現在、同じDCMフレームワークの下で運営されているカルシ(Kalshi)が支配している。

一方、分散型プラットフォームのポリマーケット(Polymarket)は11月にCFTCの承認を取得し、米国市場に復帰する道が開かれた。

今回の展開により、取引所が予測市場型商品を模索する中で関心が高まっているこのセクターに、新たな規制された競合相手が加わることになった。

ジェミナイはまた、米国の顧客が、口座に保有する米ドルを使って同社のWebインターフェース上でこれらのイベント契約を取引できるようになると述べ、モバイルアプリを通じたアクセスも追って提供予定だ。ジェミナイは同リリースで、ジェミナイ・タイタンが米国顧客向けのデリバティブ提供を拡大し、暗号資産(仮想通貨)先物、オプション、永久先物契約も取り扱う予定だと述べたが、これらの商品はさらなる開発と監督が必要であると指摘した。

ジェミナイは、予測市場への参入は顧客向けの「ワンストップ金融スーパーアプリ」構築に向けた広範な取り組みの一環であると述べ、イベント契約は「群衆の知恵」を活用することで予測精度を向上させ、市場参加者が将来の結果に備えられるよう支援できるとプレスリリースで主張した。

ジェミナイは、新たな市場での取引開始時期については明らかにしなかった。

時間外取引で、ジェミナイ株は13.73%急騰し、12.92ドルとなった。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:ジェミナイ共同創業者のキャメロン・ウィンクルボス氏とタイラー・ウィンクルボス氏
|原文:Gemini Approved by CFTC to Offer U.S. Prediction Markets, Stock Surges Nearly 14%

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