- ソラナ上に構築された分散型無線ネットワークであるヘリウムは、ブラジルのWiFiプロバイダーのMambo WiFiとの合弁事業を通じてブラジル市場に参入する。
- この提携は、ヘリウムにとってこれまでで最も重要な国際展開であり、信頼性の高いインターネットアクセスが依然として不均一なブラジルにおいて、キャリア統合の基盤を築く可能性がある。
ソラナ(Solana)を基盤とする分散型無線ネットワーク「ヘリウム(Helium)」は、ブラジルのWiFiプロバイダー「Mambo WiFi」との合弁事業を通じてブラジル市場に参入する。両社が12月10日に発表した。
この提携は、ヘリウムにとってこれまでで最も重要な国際展開であり、信頼性の高いインターネットアクセスが依然として不均一なブラジルにおいて、通信事業者との連携の基盤を築く可能性を秘めている。
分散型物理インフラネットワーク(DePIN)であるヘリウムのビジネスモデルは、個人や企業がスモールセルサイトとして機能するホットスポットを設置することに依存している。これらの事業者は、ネットワーク利用状況に応じて暗号資産の報酬を獲得する。支持者たちは、このアプローチにより、従来の通信事業者による構築よりも迅速かつ安価に無線カバレッジを拡大できると主張している。
ブラジルの大手通信事業者がすでに利用している約4万箇所のWiFiホットスポットからなるMambo WiFiのネットワークは、ヘリウムが行う展開の初期基盤となる。両社によると、このインフラは通信事業者がヘリウム接続のホットスポットにモバイルデータトラフィックをオフロードする戦略に活用でき、混雑緩和と運用コスト削減につながるという。
「我々はともにブラジルの通信市場に挑戦し、人々が支えるネットワークが手頃な価格で信頼性の高いサービスを大規模に提供するという新たなモデルを開拓していく」と、ヘリウムのネットワーク担当ゼネラルマネージャー、マリオ・ディ・ディオ(Mario Di Dio)氏は発表の中で述べている。
プレスリリースによると、ブラジルは1億人以上がインターネット接続に主に共有Wi-Fiまたは公衆Wi-Fiを利用しているという大きな市場だ。ヘリウムは現在、アメリカとメキシコに12万以上のホットスポットを保有している。北米以外への展開を進める中で、ブラジルは同社のネットワークにとって次の主要な市場となる見込みだ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Helium Expands to Brazil With Mambo WiFi in DePIN Breakthrough


