- 次期FRB議長の有力候補であるケビン・ハセット氏は、自身が議長に就任したとしても、トランプ大統領の意見が金利決定に影響を与えることはないと述べた。
- ハセット氏はハト派と見られており、経済成長を促進するために大幅な利下げを求めるトランプ大統領の主張を支持する可能性が高い。
- ポリマーケットのオッズによると、現時点でハセット氏がFRB議長に指名される確率は52%で、ケビン・ウォーシュ氏の40%を上回っている。
ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領が指名するアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長の有力候補であるケビン・ハセット(Kevin Hassett)氏は、自身が議長に就任した場合、トランプ大統領の意見は中央銀行の金利決定に何の影響力も持たないと述べた。
ホワイトハウスのトランプ大統領首席経済顧問であるハセット氏は12月14日、CBSの「Face the Nation」で、「(トランプ大統領は)我々が取るべき行動について、非常に強固で根拠のある見解を持っている」と述べた。
「しかし結局のところ、FRBの仕事は独立性を保ち、理事会や連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーと協力し、金利の水準についてグループとしての合意を形成することだ」と彼は付け加えた。
ハセット氏の発言は、トランプ大統領が最近、FRBの金利決定に口出しできるべきだと発言したことを受けたものだ。
ハセット氏は、経済成長を後押しするための積極的な利下げを求めるトランプ氏の要求に沿う可能性が高いハト派的な候補と広く見られている。最近のより大幅な利下げ支持を含む金融緩和政策の提唱は、インフレ抑制よりも経済拡大を優先させる方向にFRBを傾ける立場を示している。
ビットコイン(BTC)強気派は、今後数カ月の強気相場を維持するために、FRBの利下げに期待を寄せている。
記事執筆時点で、ハセット氏がFRB議長に就任する可能性は、分散型予測市場のポリマーケット(Polymarket)のオッズでは51%で、ケビン・ウォーシュ(Kevin Warsh)元FRB理事の40%を上回っている。ウォーシュ氏の可能性は、トランプ大統領が先週、彼と会談して以来、13%から急上昇している。パウエル氏の任期は2026年5月15日に終了する予定だ。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Trump’s Voice Would Have ‘No Weight’ in Rate Decisions, Fed Front-Runner Hassett Says


