米プロホッケーのLAキングス、ブロックチェーンアプリでグッズの真偽証明

米プロアイスホッケーチームのロサンゼルス・キングス(LA Kings)が、ブロックチェーンを活用したアプリを導入した。目的は、記念品やチームグッズを購入するファンに安心感を与えるためだという。

導入されたアプリには、拡張現実(AR)機能も搭載され、チームの記念品やグッズが本物か偽物か、あるいは盗難品かを認識するという。LAキングスが2019年2月20日にウェブサイト上で発表した。

アプリはAR認証アプリ(AR Authentication App)と呼ばれ、複数の認証項目が設定されており、一つでも認証が確認されないと本物と証明することはないという。

グッズや土産品が本物と証明されると、アプリにLAキングの選手や関係者からのビデオメッセージが流れる仕組みだ。時には、アイスホッケー界で殿堂入りを果たしたリュック・ロビタイユ氏からの動画メッセージが届くこともある。

LAキングスで事業開発・ブランド戦略を担当するジョナサン・ロウ氏は言う。

「スポーツグッズや記念品の分野でARとブロックチェーンを活用したのは、これが初となるだろう。また、何より重要なのは、多くのファンに対して深化した認証技術とセキュリティーを提供できることである」

使い方はシンプルだ。アプリをダウンロードしたら、ユーザーはまず身元を証明する必要がある。スマートフォンを使って、商品が正規品であることを示すステッカー(CoA=Certificate of Authenticity)をスキャンする。

アプリを使用しても、従来通り、正規品証明のハードコピーを受け取ることもできる。また、アプリでグッズの所有権を転送することも可能だという。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:佐藤茂、浦上早苗
写真:LA Kings image via Shutterstock
原文:LA Kings Now Let Fans Verify Merchandise Using a Blockchain App