バックト、シリーズBラウンドで約320億円調達──MS、ボスコンなどが参加

仮想通貨デリバティブを提供するバックト(Bakkt)は、3億ドルのシリーズBの資金調達ラウンドを完了したと3月16日にブログに投稿、またまもなく登場するモバイルアプリケーションの追加情報を発表した。

マイク・ブランディナ(Mike Blandina)CEOが投稿したブログによると、マイクロソフトの投資部門M12、PayU、ボストン コンサルティング グループ、Goldfinch Partners、CMT Digital、Pantera Capital、そしてバックトの親会社インターコンチネンタル取引所(ICE)が投資ラウンドに参加した。

ブランディナCEOはまた、2月に発表したロイヤルティプログラム提供企業Bridge2 Solutionsの買収にも触れた。

2018年8月に設立されたバックトは最初の1年間、親会社ICEと連携して、ビットコイン先物とオプション取引の提供に注力してきた。同社は2019年10月、コンシューマー向けアプリで個人顧客を狙っていくと発表した。

ICEのジェフリー・スプレッチャー(Jeffrey Sprecher)CEOは2月に行われた決算報告で、Bridge2の買収はバックトに1兆ドル相当の資産クラスへの道を切り開くものと考えていると述べた。

「この夏、バックト・アプリをローンチした際に、1兆ドル近いデジタル資産を解き放つことになる我々の可能性にエキサイトしている」と16日、ブランディナCEOは記した。

「シリーズBの資金調達ラウンドの完了とBridge2 Solutionsの買収により、バックトは今や従業員350名のチームとなり、アメリカの金融機関トップ10のうち7社のロイヤルティプログラムとアメリカ最大級の航空会社2社を含む4500以上のロイヤルティおよびインセンティブプログラムをサポートする」

同社は夏までにアプリをローンチする予定とブランディナCEOは述べた。

「デジタル資産は数十年にわたって存在し、我々が認識している以上の価値がある。我々は消費者がその価値にアクセスできるようにし、キャッシュのように使いやすくすることに徹底的に注力する」とバックトのアダム・ホワイト(Adam White)社長はCoinDeskに語った。

翻訳:CoinDesk Japan編集部
編集:増田隆幸
写真:CoinDesk archives
原文:Bakkt Raises $300M Series B From Microsoft, Pantera