EOS上のDeFiで250万ドルが移動──出口詐欺の可能性を警告

EOS上のDeFiで250万ドルが移動──出口詐欺の可能性を警告

中国の監査会社スローミスト(SlowMist)は、Emerald Mine(EMD)と呼ばれるEOS上のDeFiプロジェクトが9日早朝から、DeFiにロック(預け入れ)されているはずのユーザーのトークンを「sji111111111」とラベルづけられたアカウントに移動したと述べた。

スローミストはユーザーに対して、資金の一部はすでに取引所に送金されているため、Emerald Mineに追加の資金を送らないよう警告した。ブロックチェーン・セキュリティ会社のペックシールド(PeckShield)も、ウィーチャット(WeChat)で同様の通知を行った。

移動された資金(約78万7000USDTと49万EOSを含む)の総額は、約250万ドル(約2億6000万円)に相当するという。

当記事の速報が公開された後、CoinDeskは暗号資産取引所のチェンジナウ(Changenow)から報告を受けた。同取引所は詐欺による13万5020EOSの売却を阻止し、コールドストレージに保管していると述べた。

「今回の出口詐欺の被害を受けたユーザーは、誰でも地元警察に相談できる。当社に連絡があった場合は、コンプライアンスチームがその正当性を確認したうえで、返却手続きを行う」としている。

マルチシグ機能の有無に注意

スローミストとペックシールドの両社は、DeFiプロジェクトに参加するユーザーは、マルチシグ機能を持たないプロジェクトに注意すべきととしている。仮にロック(預け入れ)されているはずの資金であっても、マルチシグでなければ設立者は資金を動かすことができるという。

Emerald Mineのウェブサイトは、既にアクセスできない状況だ。

ペックシールドによると、流出した資金の一部と思われるテザー(USDT)は、DeFiboxなどの分散型取引所を通じて販売されているという。

Emerald Mineの設立者はまだ明らかになっていないが、ユーザーらは9日、sji111111111に資金の返還を求める怒りのメッセージを送った。

ユーザーが送ったメッセージの画面キャプチャー

ここ数週間、DeFiは大きな注目が集まっている。DeFiで使用されるイーサリアムベースのトークンのなかには、分散型、中央集権型の双方の取引所で活発に取引されているものもある。

翻訳:新井朝子
編集:増田隆幸、佐藤茂
画像:Shutterstock
原文:Security Firms Warn of Potential DeFi Exit Scam After $2.5M in ‘Locked’ Cryptos Moved

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