AIトークン、価格も検索数も上昇

CoinGeckoで2月8日、トレンドになっている上位6つの暗号資産(仮想通貨)のうち、5つに共通点があった。すべてAI(人工知能)に関連していた。暗号資産で今、最も注目されている分野だ。

Vaiot(VAI)、SingularityNET(AGIX)、Fetch.ai(FET)、DeepBrain Chain(DBC)、GNYは、この1週間で少なくとも70%上昇し、同期間にほぼ横ばい(0.68%下落)だったCoinDesk Market Index(CMI)を大幅に上回った。最も上昇したAGIXは、160%以上の上昇。

(CoinGecko)

AIトークンは大きな関心を集めており、価格と検索トラフィックにおけるその成長は、ChatGPTの盛り上がりが生んだAI関連のニュースに投資家がチャンスを見出していることを示している。

大手IT企業は、AIへの投資を加速させている。マイクロソフトは、ChatGPTを開発したOpenAIに100億ドルを投資したと伝えられ、検索エンジンをめぐるグーグルとのAI競争に火をつけた。

AI人気はウォール街にも影響を及ぼしている。米銀最大手のJPモルガン・チェースが機関投資家を対象に行った最近の調査では、回答者の53%が今後数年間で金融に最も影響を及ぼすものはAIと機械学習と回答している。

Google トレンドを見ても「how to invest in ai(AIへの投資方法)」と検索する人はこれまで以上に増加している。「AI crypto」を検索する人も増えている。

(Google Trends)

だが、AI人気が暗号資産に及ぼす影響については議論の余地がある。Fundstrat Global Advisorsのデジタルアセット戦略担当バイスプレジデント、ウォルター・テン(Walter Teng氏)は米CoinDeskに「FOMO(機会を逃すことへの恐怖)、退屈、退化が戻ってくるだろう」と語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:CoinGecko
|原文:AI Token Search Traffic Spikes as Crypto Traders Seek Exposure

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