独シーメンス、デジタル社債発行──ポリゴンを使用

独テクノロジー大手のシーメンス(Siemens)は2月14日、同社初となるデジタル社債をポリゴン(Polygon)ブロックチェーンを使って発行したと発表した。

デジタル社債は1年満期、発行額は6000万ユーロ(約6400万ドル、約86億円)。利回りは発表されていない。

同社は、ブロックチェーンベースのデジタル社債は「グローバルな紙ベースの証券と中央組織による清算を不要にする。さらに仲介者として機能する銀行を必要とせず、投資家に直接販売することができる」とリリースで述べた。

デジタル社債の販売は、シーメンスにとってブロックチェーン技術を使った初めての取り組みではない。2021年12月、同社はJPモルガン・チェースと提携し、ブロックチェーンを使った決済システムを開発。同システムは、自社内の口座間での自動送金に使用されている。

ドイツでは、ブロックチェーンを使ったデジタル社債の販売を可能にする電子証券法が2021年6月に施行された。

「紙からパブリックブロックチェーンに移行することで、過去に社債を発行したときよりも大幅に速く、効率的に取引を実行することができる」とシーメンスの財務担当者ピーター・ラスゲブ(Peter Rathgeb)氏は語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Shutterstock
|原文:Siemens Issues Blockchain Based Euro-Denominated Bond on Polygon Blockchain

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