サザビーズ、NFT流通市場を立ち上げ

オークション大手のサザビーズ(Sotheby’s)は、特別にキュレーションされたピア・ツー・ピア(P2P)のセカンダリーマーケットプレイス(流通市場)をリリースし、NFTアートの提供を強化していく。

同社のWeb3部門「サザビーズ・メタバース(Sotheby’s Metaverse)」は、コレクター間の直接取引を提供。販売システムのネットワークにはイーサリアムとポリゴンが使われ、それぞれネイティブ暗号資産のETH、MATICで支払いが可能となる。

サザビーズ・メタバースによると、アーティストに支払われるロイヤリティは引き続き維持されるという。

「NFTコミュニティにおいてロイヤリティについてのさまざまな議論が行われるなか、サザビーズはアーティストのロイヤリティを尊重していく。これはアーティストのリセールロイヤリティにコミットしていく唯一の主要NFTマーケットプレイスとして、サザビーズのアーティストファーストの精神を示すものだ」(同社プレスリリース)

サザビーズのバイスプレジデント兼NFT&デジタルアート責任者マイケル・ブーハンナ(Michael Bouhanna)氏は、「完全にオンチェーンのP2P市場によってサザビーズ・メタバースを拡大する機会は、デジタルアートとコレクティブルの分野における我々の進化において重要なステップだ」とリリースに記している。

275年の歴史を持つオークションハウスのサザビーズは2021年4月、NFTに参入し、これまでのNFT取引高は1億2000万ドル(約164億ドル、1ドル137円換算)を超える。これまでに、2021年6月に1170万ドル(約16億円)で落札されたCryptoPunksの「Covid Alien」、2021年7月に540万ドル(約7億4000万円)で落札されたWorld Wide Webのソースコード、2021年10月に340万ドル(約4億7000万円)で落札されたBored Ape Yacht Clubのレアキャラなど、記録的なセールスを数多く行っている。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:Sotheby’s Metaverse, modified by CoinDesk
|原文:Sotheby’s Launches On-Chain Secondary NFT Marketplace

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