USDCで「6兆円規模の外貨預金市場」を狙うとSBI北尾氏:米サークル記者会見

ステーブルコイン「USDC」を発行する米サークルは3月25日、「Circle Meets Japan」と題した記者会見を開催。SBIホールディングスの北尾吉孝氏(代表取締役会長兼社長)が、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を取り扱う意義について説明した。

基本的な内容は、3月7日に行った「FIN/SUM 2025」の講演と一致していたが、特にSBIグループのUSDCに関する取り組みを紹介。まず第一に、ドル預金を上回る収益を顧客に提供するべく「レンディングサービス」の提供を開始し、「6兆円規模の外貨預金市場を取りに行く」と語った。

〈北尾氏のプレゼン資料より〉

さらに、為替取引や貿易金融での活用を強調。ただし、そのためには克服すべき法規制上の問題点として、「1回ごとの送金金額が100万円以下に制限」されることを指摘。ステーブルコインのビジネス(toB)での本格的な活用のためにも、さらなる緩和を規制当局や政治家に強く働きかけていくと述べた。

|文:増田隆幸
|トップ写真:CoinDesk JAPAN

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