ポンタでビットコイン投資実現か──暗号資産取引所「計画」認める

暗号資産(仮想通貨)交換業を運営するBACKSEATと、ポイントサービス「Ponta(ポンタ)」を展開するロイヤリティ マーケティングは6月30日、Pontaポイントを用いた擬似的な暗号資産運用体験サービス「Ponta ビットコ in 牧場」を開始すると発表した。

本サービスは、利用者が保有するPontaポイントを「牧場運用ポイント」に交換し、ビットコイン(BTC)やUSDCなどの価格変動に連動してポイントが増減するシミュレーションサービスである。

実際の暗号資産の購入や売買は発生せず、1 Pontaポイントから運用を開始できる。運用後のポイントは、1%の手数料を支払うことで再度Pontaポイントに交換し、提携店で利用することが可能となる。

CoinDesk JAPANがBACKSEATに対し、「疑似的な運用体験ではなく、Pontaポイントで実際に暗号資産の売買ができるサービスへ移行することはあるか」と質問したところ、同社は「その『計画』はある。当局とコミュニケーションをしている最中で、当局による理解を得た上で、現物暗号資産の売買体験をPontaサービスに組み込む」と明かした。

ロイヤリティ マーケティングの公表データによると、Pontaの会員数は2025年5月末時点で1億2225万人、提携店舗数は32万店舗に上る。この巨大なポイント経済圏と暗号資産市場を直接的に結びつけるサービスの展開が視野に入れられている。

また、BACKSEATは同日、Spiral CapitalおよびHeadline Asiaをリード投資家としてシードラウンドの資金調達を実施し、創業からの累計調達額が約14億円に達したことを発表した。同社は2025年2月に暗号資産交換業者「coinbook」の全株式を取得している。

|文:栃山直樹
|画像:Shutterstock

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