- eToroは、取引機能を強化するために、イーサリアムブロックチェーン上で米国上場株式をトークン化する計画だ。
- 「我々の目標は、eToro上ですべての資産をトークン化することであり、まず株式から始める」とCEOのヨニ・アシア(Yoni Assia)氏は述べた。
- ロビンフッド(Robinhood)や暗号資産(仮想通貨)取引所などの競合他社も最近、プラットフォーム上にトークン化された株式を導入している。
デジタル取引プラットフォームのeToroは7月29日、イーサリアムブロックチェーン上で米国上場株式をトークン化する計画を発表し、競合他社に並んで、ブロックチェーンベースのマーケットプレイスへと移行する方針を示した。
プレスリリースによると、この新しいERC-20トークンはeToro上で保有される株式を裏付けとし、伝統的な株式に償還することが可能だ。
eToroは、株式をオンチェーンで取引可能にし、分散型金融(DeFi)アプリケーションと互換性を持たせることを目的としており、これにより24時間体制の市場アクセスが可能になると説明している。
「我々の目標は、eToro上ですべての資産をトークン化することである。まず株式から始めて、ユーザーがトークン化された資産をブロックチェーンに移行し、そこからより広範なDeFiエコシステムに統合できるようにする」と、eToroのCEO、ヨニ・アシア氏は声明で述べた。
欧州のMiCAや米国のステーブルコインに特化したジーニアス法のような新たな暗号資産規制が、「現実資産のトークン化を、法的に裏付けられ規制されたデジタル資産を創出する新たな機会とする」と、アシア氏は主張した。
この動きにより、eToroはトークン化された株式を最近ローンチした一連の取引所に加わることになる。競合のロビンフッドは先月、欧州ユーザー向けの株式トークン取引を発表したほか、クラーケン(Kraken)、ジェミナイ(Gemini)、バイビット(Bybit)を含む複数の暗号資産取引所も同様のサービスの提供を開始した。
eToroは、トークン化された株式の取引サービスは、トークン化に関する過去の経験を踏まえたものにすると述べた。同社は2019年、デンマークのトークンスタートアップFirmoを買収し、トークン化された金と銀の提供を開始している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:EToro Plans to Tokenize U.S. Stocks on Ethereum in Blockchain Push


