企業のビットコイン保有は、信用リスクを高める可能性:格付け会社モーニングスターDBRS
  • 規制の不確実性、ボラティリティ、流動性の課題、カウンターパーティリスク、カストディの問題などにより、暗号資産財務戦略を推進する企業の信用リスク・プロファイルが上昇する可能性があると、格付け会社のモーニングスターDBRSは警告。
  • 上場企業のビットコイン保有は依然として少数の企業によって支配されており、特にストラテジーは企業のビットコイン準備金の約3分の2を管理していると同社は述べた。

企業による暗号資産(仮想通貨)の利用は決済を超えて進化しており、多くの企業がビットコイン(BTC)や他のデジタル資産を中核的な財務準備金として採用している。格付け会社のモーニングスターDBRS(Morningstar DBRS)が21日に発表したレポートは、この戦略により信用リスク・プロファイルが上昇する可能性があると警告している。

BitcoinTreasuries.netによると、約368万BTC(8月19日時点で約4280億ドル(約63兆3440億円、1ドル148円換算)相当)が企業、ETF(上場投資信託)、政府、分散型金融(DeFi)プロトコル、カストディアンなどを通じて保有されている。これはビットコインの流通供給量の約18%に相当する。

ファンドが保有比率の40%を占め、上場企業が27%でこれに続いている。これらのエクスポージャーは依然として高度に集中している。一つの企業、ストラテジー(Strategy)が、上場企業の総保有高の64%を占める62万9000BTC超を管理しているとレポートは指摘した。

モーニングスターDBRSは、規制の不確実性、ボラティリティの高い時期における流動性の課題、取引所のカウンターパーティリスクなど、企業の暗号資産財務戦略におけるさまざまな脆弱性を強調した。

ビットコイン準備金への強い依存は流動性管理を圧迫する可能性があり、この資産の急激な価格変動によりリスクがさらに高まる。

モーニングスターDBRSはまた、トークンごとに異なる技術的およびガバナンス上の問題があること、自社管理か第三者機関を通じた管理かを問わず、カストディは依然として重要なセキュリティ上の懸念事項であることを指摘した。

企業による暗号資産財務戦略の採用は、ストラテジーやマラ・ホールディングス(MARA Holdings)などの企業を筆頭に拡大すると予想されている。モーニングスターDBRSは、集中化、ボラティリティ、規制の複雑さにより、こうした戦略が信用市場における企業リスクの評価方法を大きく変える可能性があると警告した。

|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:stux/Pixabay
|原文:Corporate Bitcoin Treasuries Could Raise Credit Risks, Morningstar DBRS Says

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