- ビットワイズ(Bitwise)は、ビットコイン価格が2035年までに130万ドルに達すると見ている。
- 成長の原動力には、機関投資家による採用、インフレヘッジとしての需要、そしてビットコインの固定された供給量が含まれるが、規制や政治的変化によるリスクも依然として残る。
- ビットワイズは、ビットコインの歴史的な4年サイクルはもはや過去のものとなったと述べたが、ボラティリティが成熟しているにもかかわらず、投資家は依然として急激な下落を予期すべきであると警告した。
暗号資産(仮想通貨)運用会社のビットワイズは、ビットコイン(BTC)の将来に大きく賭けており、今後10年間は世界最大の暗号資産にとって並外れた成長の時期になると予測している。
8月21日に発表されたレポートで、ビットワイズのアナリストらは、ビットコインが今後10年間で最もパフォーマンスの良い機関投資家向け資産となり、その価格は2035年までに130万ドルに達する可能性があると予測した。
この予測は、規制の明確性が向上し、より多くの機関投資家がこのセクターに参入するに伴って、ビットコインが10万ドルを超える値段で取引され、新たな史上最高値を記録した中で行われたものである。
ビットワイズの新しい価格予測は、28.3%の年平均成長率(CAGR)を意味するものであり、ほとんどの伝統的な資産を圧倒するリターンである。しかし、同社は、ボラティリティが過去のサイクルよりも低下する傾向にあるとしても、市場の特徴であり続けると警告している。
マット・ホーガン(Matt Hougan)氏率いるアナリストらは、3つの力が普及と価格上昇を推進すると主張した。
最初の触媒は、ビットコインが機関投資家向けの資産として継続的に台頭していることである。2番目は、インフレ環境におけるハードアセットへのエクスポージャーに対する需要の増加であり、3番目は、その新規供給量が固定されていることである。
ビットワイズはまた、長らくトレーダーの基準となってきたビットコインの「歴史的な4年サイクル」という理論は、もはや通用しないと述べた。
しかし、投資家は急激な下落を予期すべきであると、ビットワイズは警告している。特に大きなリスクには、規制のシフト、主要市場における法改正、そして歴史的データが限られている比較的新しい資産であることによる課題が含まれる。
量子コンピューティングやその他の技術的脅威は警戒対象であるものの、ビットワイズはそれらを二次的な懸念と見なしている。
ビットワイズはまた、長期的なデータが不足していることを踏まえ、ビットコインの将来を予測することには不確実性が伴うことを認めている。「我々は保守的な立場を優先するように努めている」と、レポートは述べ、そのような予測のためのモデルがまだ進化の途上にあることを強調した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットワイズのマット・ホーガンCIO(Suzanne Cordiero/CoinDesk/Shutterstock)
|原文:Bitcoin Price to Hit $1.3M by 2035, Says Crypto Asset Manager Bitwise


