- ビットコインは史上最高値12万4500ドルから11万ドル前後まで下落し、1カ月保有者および3カ月の実現価格を下回り、6カ月の実現価格10万7440ドルがサポートとなっている。
- 短期保有者が損益分岐点での売却を試みるため、リリーフラリー(安堵感による上昇)は抵抗に直面する可能性があるとグラスノードは警告し、10万8500ドルと10万ドルがセンチメントの重要な水準であるとコインデスク・リサーチは指摘。
ビットコイン(BTC)は史上最高値の12万4500ドルに達した後、調整局面が継続しており、現在は11万ドル付近で推移している。グラスノード(Glassnode)の週刊ニュースレターは、過去6カ月間の投資家のコストベースが圧迫される中、主要な買い手の間でストレスが高まっていることを強調している。
「短期保有者が損益分岐点での売却を試みるため、いかなるリリーフラリーも抵抗に直面する可能性が高い」と同社は指摘。
この資産は、1カ月保有者および3カ月の実現価格、それぞれ現在11万5300ドルと11万3700ドルを下回っている。だが、6カ月の実現価格は10万7440ドルで、重要なサポート水準として機能している。
実現価格とは、特定の期間内のコインの平均購入価格を表し、投資家のポジションやセンチメントについての洞察を提供する。
コインデスク・リサーチ(CoinDesk Research)はまた、短期保有者の実現価格が、ビットコインが8月26日に反発した水準である10万8500ドルを超えていると指摘。一方、2025年の購入者全体の実現価格は10万ドル強まで下落しており、市場がさらに下落した場合の、もう一つの重要な心理的閾値を形成している。
今回の調整局面は、最近の買い手に対する圧力の高まりと、市場心理を導く上での実現価格水準の重要性を強調している。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:短期保有者の実現価格(Glassnode)
|原文:Bitcoin Faces Mounting Pressure Below Key Cost Bases


