- ビットコインは、ビットコイン・マガジンがアメリカで開催するビットコイン・カンファレンスの前後に価格パフォーマンスが低迷するという明確なパターンを示してきた。
- 今週開催されたこのグループの会議であるビットコイン・アジアでも同様の動向が見られている。
- ビットコインは7月以来の安値となる10万8400ドルまで下落した。
ビットコイン・マガジン(Bitcoin Magazine)が毎年開催するアメリカのビットコイン・カンファレンス(Bitcoin Conference)に関する過去データは、イベント中および直後にビットコイン(BTC)の価格パフォーマンスが低迷する明確なパターンが存在することを示している。この指標は2025年も有効であり、今年ラスベガスで開催された会議の開催期間中およびその後にあたる5月下旬から6月上旬にかけてビットコインは低迷した。
この価格変動の背後にあるロジックの解読は難しいことではない。会議の主催者らは開催前の数週間、チケットの販売とメディアに取り上げられることを狙って講演者や「大規模な」発表となるであろう内容を過度に宣伝する。
その後、インフルエンサーやビットコインの古参、この分野の新規参入者(今年はトランプ一家)といったいつもの顔ぶれが、「自由なお金」「機関投資家や政府機関による大規模な採用」「ビットコインの飛躍」と称賛する。
これでは、価格が暴落するのは避けられない。
ビットコイン・アジア
注目していない人のために説明すると、ビットコイン・マガジンの会議であるビットコイン・アジア(Bitcoin Asia)が今週香港で開催された。
注目の講演者には、エリック・トランプ(Eric Trump)氏、CZ氏、アダム・バック(Adam Back)氏、バラジ・スリニヴァサン(Balaji Srinivasan)氏、デビッド・ベイリー(David Bailey)氏が含まれていた。取り上げられたテーマは、お察しの通り「自由なお金」「機関投資家や政府機関による大規模な採用」「ビットコインの飛躍」だった。
価格は急落した。
今週香港に参加者らが到着し始めた時点で、ビットコインは11万5000ドル(約1668万円、1ドル145円換算)前後だったが、本記事執筆時点では10万8400ドルまで下落している。アメリカ時間で一晩のうちに(香港では29日)発生した約4%の急落も影響している。この時間帯には、デビッド・ベイリー氏とエリック・トランプ氏が「ビットコインが世界を支配する(Bitcoin Takes Over the World)」と題した対談に登壇していた。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Eva Blue/Unsplash
|原文:Bitcoin Hammered Below $109K as Conference Indicator Strikes Again


