- JPモルガンによると、ビットコインネットワークのハッシュレートは8月に約50エクサハッシュ毎秒(EH/s)増加し、平均949EH/sに達した。
- 同行が追跡するアメリカ上場のビットコインマイニング企業13社の時価総額は先月、前月比23%増で過去最高を記録した。
- テラウルフはフルイドスタックとのコロケーション契約を発表後、83%急騰して上昇率トップとなった。
ビットコインネットワークのハッシュレートは先月、過去最高水準に回復した。JPモルガン(JPMorgan)が9月2日に発表した調査報告書によると、約50エクサハッシュ毎秒(EH/s)増加し、平均949 EH/sに達した。
ハッシュレートとは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)方式のブロックチェーン上で取引を処理するために使用される総計算能力を指し、業界の競争状況やマイニングの難易度の指標となる。
同行が追跡するアメリカ上場のビットコインマイニング企業13社の時価総額も8月に過去最高を記録し、高性能コンピューティング(HPC)が上昇を牽引した。
テラウルフ(TeraWulf)はフルイドスタック(Fluidstack)とのコロケーション契約を発表し、アイレン(IREN)はGPUフリートを拡大したとJPモルガンは指摘した。
ハッシュレートが過去最高を記録する中、ビットコイン(BTC)価格の下落によりマイニング収益性は前月から低下した。
同行のアナリスト、レジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は「8月のビットコインマイナーの1EH/s当たり平均ブロック報酬収益は5万5100ドルと推定され、7月から4%減少した」と記した。1EH/s当たりの1日当たりブロック報酬粗利益も7%減の3万1900ドルに落ち込んだとアナリストは書いている。
JPモルガンのアナリストが追跡するアメリカ上場のビットコインマイニング企業13社の時価総額合計は、前月比23%増えて約74億ドル(約1兆1100億円、1ドル=150円換算)に急伸した。
報告書は、テラウルフが83%と群を抜いた上昇率だった一方、グリーニッジ・ジェネレーション(Greenidge Generation)は22%下落し、グループ内で最も低いパフォーマンスだったと付け加えている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Sandali Handagama/CoinDesk
|原文:Bitcoin Network Hashrate Returned to All-Time Highs in August: JPMorgan


