- アメリカン・ビットコインは、アット・ザ・マーケットでの募集を通じて最大21億ドル相当の株式を売却する契約を締結した。
- 同社は、グリフォン・デジタル・マイニングとの合併完了後、ナスダックにおいて「ABTC」のティッカーシンボルで取引を開始した。
- 設立以来、アメリカン・ビットコインは企業トレジャリー戦略の一環として2443BTCを蓄積している。
ドナルド・トランプ・ジュニア(Donald Trump Jr.)氏とエリック・トランプ(Eric Trump)氏が支援する、新しく設立されたビットコイン(BTC)のマイニングおよびトレジャリー(財務)の公開企業であるアメリカン・ビットコイン(American Bitcoin)は、グリフォン・デジタル・マイニング(Gryphon Digital Mining)との合併完了後、3日午前に取引を開始した。
同社はすぐさま、最大21億ドル(約3045億円、1ドル145円換算)のアット・ザ・マーケット方式での株式増資を申請している。この目的は、ビットコイン保有量(合併時点で合計2443BTC)拡大の継続だ。
株価は2日夕方の合併時の6.90ドルから60%急騰し、11ドル(約1600円)に達した。
これは、アメリカン・ビットコインの急速な形成の最新章だ。この形成は、トランプ兄弟のアメリカン・データセンター(American Datacenter)とカナダのマイニング企業ハット8(Hut 8)の事業の統合を通じて3月に始まった。ハット8は現在、新たに上場したアメリカン・ビットコインの80%の株式を保有している。
アメリカン・ビットコインの事業は、ビットコインマイニングとビットコインの蓄積を中心とした企業トレジャリーのアプローチを組み合わせている。今年の設立以来、同社は現在価格で約1億6000万ドル(約232億円)に相当する2443BTCを蓄積してきた。このハイブリッドモデル(ビットコインをバランスシート上の資産として保有しつつ、マイニングも行う)は、マラソン・デジタル(Marathon Digital)など他の著名なマイニング企業が採用している戦略にならったものだ。
|翻訳・編集:林理南
|画像:エリック・トランプ氏(Helene Braun/CoinDesk)
|原文:Trump-Linked American Bitcoin Soars 60%, Targets $2.1B Share Sale After Nasdaq Debut


