ロビンフッド株、S&P500採用で15%急騰──不採用のストラテジー株は下落
  • ロビンフッド(Robinhood)の株式は、9月5日に同社がS&P500に9月22日付で追加されると発表されたことを受け、15%急騰した。
  • ストラテジー(Strategy)の株式は、すべての適格要件を満たしていたにもかかわらず、S&P500への採用が見送られた後、わずかに下落した。
  • マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏と強気のアナリストたちは、ストラテジー株のS&P500不採用に動揺しなかった。

ロビンフッドの株価は9月8日、米国株式の広く追跡されているベンチマークであるS&P500への採用が発表されたことを受け、15%高騰した。この発表は5日の市場閉場後に行われたもので、9月22日の構成銘柄入れ替えに伴って追加される。

今年に入って株価が3倍近くになった取引プラットフォームのロビンフッドは、長らく採用の最有力候補と見なされていた。同社は、まだ同指数に追加されていない、適格な企業の中で最大規模の3社のうちの1社であった。

一方、ストラテジー社の株式は、今四半期に初めて採用資格を得たにもかかわらず、見送られた後、下落した。ストラテジー社は2025年第2四半期に140億ドル(約2兆円、1ドル=147円換算)の営業利益と100億ドルの純利益を計上した。これはS&Pの要件を満たす驚くべき数字であった。

利益の源泉であるビットコイン(BTC)価格の急騰は、ビットコインが逆方向に動く可能性も間違いなく認識していた選定委員会には好印象を与えなかったようである。

ストラテジー株は米国時間8日午前の取引終盤で1.5%安であった。

8日の朝にCNBCに出演したストラテジー社のエグゼクティブ・チェアマン、マイケル・セイラー氏は、即座の採用は期待していなかったとして、次のように述べた。「我々は、資格を得た最初の四半期で選ばれるとは予想していなかった。いずれはそうなるだろうと考えていた」。

ベンチマーク(Benchmark)のアナリストであるマーク・パーマー(Mark Palmer)氏も同様の見解を示し、ストラテジー社は「その運営モデルの正当性を証明するためにS&Pの承認を必要としない。市場というスコアボードがすでにそれを力強く示しているからだ」と指摘した。

TDコーウェン(TD Cowen)のアナリストであるランス・ヴィタンカ(Lance Vitanca)氏は、委員会の決定は驚くべきものではないと述べ、「採用は我々の投資テーマの中心ではなかったが、潜在的なプラスの触媒であることに変わりはない」と続けた。

一部の観測筋は、委員会がビットコインに強く結びついた企業を含めることに躊躇している可能性があると推測している。ヴィタンカ氏も、この可能性に直接言及し、「委員会が代わりに、より深い哲学的、政治的、または経済的な懸念に基づいて行動している限り、これらは時間とともに解消されるかもしれない」と述べた。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Sergei Elagin / Shutterstock.com
|原文:Robinhood Stock Jumps 15% on S&P 500 Inclusion; Strategy Slips as Analysts/Saylor Downplay Snub

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