ネイルサロン「FASTNAIL」を運営するコンヴァノは9月8日、同日開催の取締役会において、新たに総額200億円のビットコイン(BTC)を購入することを決議したと発表した。
今回の購入は、同社が8月に公表した「コンヴァノ21,000ビットコイン財務補完計画」に基づくもの。
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この計画は、2027年3月末までにビットコインの発行上限の0.1%に相当する21,000BTCを保有することを長期的な経営指標(KPI)とするものであり、今回の購入はその第一段階(Phase I)と位置づけられている。
購入資金は、同日に発表された第5回普通社債の発行による調達額を充当する。購入は市場の状況を踏まえながら進められ、2025年11月末までに完了する予定。
今回の購入が完了すると、過去の決議分(未実行分25億円を含む)と合わせ、同社によるビットコインの累計購入額は約314億円に達する見込みだ。
同社は今回の発表に先立ち、9月5日には暗号資産取引所のSBI VCトレードとの提携を発表している。これは「21,000ビットコイン財務補完計画」の遂行にあたり、大口顧客向けサービス「SBIVC for Prime」を通じて、ビットコインの取引・保管・運用体制を高度化する取り組みの一環である。
コンヴァノが公表しているデータによれば、今回の追加購入前の同社のビットコイン保有量は519.9BTCで、メタプラネットやリミックスポイントなどに次ぐ国内5位に位置している。
同社の取締役である東氏は自身のSNSアカウントでインフォグラフィックを公開。

それによれば、今回の追加購入分(約1210BTC)が完了した時点での保有量は、既存分および9月2日に決議した購入分(約150BTC)と合わせて合計約1880BTCに達し、国内企業としては2位にランクインする見通しであることが示された。
|文:栃山直樹
|画像:FASTNAILウェブサイトから(キャプチャ)


