- ビットコインの不安定指数は1カ月間で54に上昇し、これは2024年11月の大統領選挙に伴う上昇の直前に見られた水準だ。
- BTCは11万ドルから12万4000ドルの間で推移しており、ボラティリティの抑制が続いていることから、9月11日12時半(日本時間午後9時半)に発表される消費者物価指数(CPI)がブレイクアウトのきっかけとなる可能性が示唆されている。
ビットコイン(BTC)のボラティリティ低下は、アナリストのCheckmate氏が「Choppiness Index(不安定指数)」と呼ぶ、横ばいの価格安定度を測る指標がさらに上昇している。
CoinDeskの以前の調査では、ビットコインのインプライド・ボラティリティ(IV)が数年ぶりの低水準にとどまっていることが指摘されており、これはビットコイン価格の安定を裏付けている。
この状態は、ビットコインの最近のレンジ相場を反映している。ここ数カ月、ビットコインは11万ドルから史上最高値の12万4000ドルの間で取引され、現在は11万3000ドル前後で推移している。

CheckonChainによれば、1カ月間の時間軸で不安定指数は54まで上昇した。前回この水準を超えたのは2024年11月初旬、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の当選がビットコイン価格を9万ドル超へ急騰させる直前のことだ。当時、指数は64でピークを記録した。その前の事例は2023年初頭、現在の強気相場サイクルが始まった時期で、指数は57だった。
このパターンは、特にボラティリティが引き続き圧縮されていることを考慮すると、今後もさらなる価格のもみ合いが続く余地があることを示唆している。
次の主要なマクロ経済イベントは、アメリカの消費者物価指数(CPI)の発表であり、これは協定世界時(UTC)9月11日12時半(日本時間午後9時半)に予定されている。この指標は、ボラティリティの急上昇や価格の方向性を決定づける引き金となる可能性がある。
また、CoinDeskが2月に発表した報告でも、同様の低ボラティリティ期間が続いた後に、ビットコインが最終的に4月に7万6000ドル付近で底を打つまでの下落が起きたことが指摘されていた。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
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|原文:Bitcoin’s Choppiness Index Continues To Climb, Potential Breakout Looms


