暗号資産取引所ジェミナイ、IPO価格より14%上昇で初日の取引終了──ウィンクルボス兄弟がビットコイン価格100万ドルを予測
  • ジェミナイの株価は、IPO価格28ドルを上回る37.01ドルで初値を付け、14%高で取引を終えた。
  • タイラー・ウィンクルボス氏とキャメロン・ウィンクルボス氏は、ビットコインが10年以内に100万ドルに達する可能性があると述べた。
  • IPOで4億2500万ドルを調達し、取引開始前のジェミナイの時価総額は33億ドルだった。

タイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)氏とキャメロン・ウィンクルボス(Cameron Winklevoss)氏が創設した暗号資産(仮想通貨)取引所ジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)は、新規株式公開(IPO)で4億2500万ドル(約616億円、1ドル145円換算)を調達した後、12日金曜日にナスダックへ上場し、株価が急騰した。

同社は11日木曜日遅くにIPO価格を1株28ドルに設定し、取引開始前のジェミナイの時価総額は約33億ドル(約4785億円)となった。この価格は、この週のこれ以前に設定されていた修正後の価格範囲である24~26ドルを上回っており、当初の価格範囲である17~19ドルからは大幅に引き上げられている。今回のIPOは1520万株が対象だった。

ジェミナイ株は12日、IPO価格を32%上回る37.01ドルで取引が開始された。この日の取引では株価が45.89ドルまで上昇し、終値では32ドルとなったが、それでもIPO価格を14%上回っていた。

ニューヨークに本社を置くジェミナイは、現物取引所や機関投資家向けカストディ・ソリューション、米ドル裏付け型ステーブルコイン、暗号資産報酬型クレジットカード、ステーキング商品など一連の暗号資産サービスを展開している。7月末時点で、同社は自社のプラットフォーム上で210億ドル(約3兆円)の資産を保有していた。提出書類によれば、ジェミナイは2024年に1億5900万ドル(約231億円)、2025年上半期に2億8300万ドル(約410億円)の損失を計上した。

初期にビットコイン(BTC)に投資したことで最初のビットコイン億万長者となったウィンクルボス兄弟はIPO当日の朝にCNBCの「スクワーク・ボックス(Squawk Box)」に出演した。タイラー・ウィンクルボス氏はビットコインを「ゴールド2.0」と表現し、その普及はまだ「1イニング」の段階だと述べた。ウィンクルボス兄弟は、ビットコインが今後10年以内に100万ドル(約1億4500万円)に達する可能性があると予測した。

ジェミナイの上場は、2021年4月のコインベース(Coinbase)、そして先月のブリッシュ(Bullish)に続くものだ。

|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock
|原文:Gemini Crypto Exchange IPO Pops 14% as Winklevoss Twins Predict $1M Bitcoin

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