ジェミナイ株、6%下落──IPO後の下落幅は24%に拡大
  • ジェミナイ(Gemini)株は、先週のナスダック上場以来、一時的に45.89ドルまで株価を押し上げた初期の急騰にもかかわらず、24%近く下落している。
  • この急落は、投資家がジェミナイの2億8300万ドルの上半期損失と、年間収益の26倍という高い評価額を考慮した結果である。
  • ジェミナイ株が下落する一方で、コインベース(Coinbase)のような競合他社の株は横ばいを保ち、サークル(Cicle)は13%上昇しており、暗号資産(仮想通貨)関連株全体への波及は限られていた。

キャメロン(Cameron)とタイラー・ウィンクルボス(Tyler Winklevoss)兄弟が設立した暗号資産取引所ジェミナイ・スペース・ステーション(Gemini Space Station)は、9月12日にナスダックに上場して以来、株価が20%以上下落している。

16日には株価が約6%下落し、30.42ドルで取引されており、過去1週間では24%近く下落した。この急落は、同社がIPO(新規株式公開)で4億2500万ドル(約621億円、1ドル=146円換算)を調達し、株価を28ドルに設定し、取引開始前に同社の評価額が33億ドルとなった後の初期の急騰に続くものである。

ジェミナイ株は取引初日、45.89ドルまで急騰したが、32ドルで取引を終えた。これは公募価格を14%上回っていた。しかし、その高値をつけて以来、株価は34%以上急落し、公開市場の投資家からの初期の熱狂のほとんどが失われた。

より広範な暗号資産関連株は、より安定したままである。米国最大の暗号資産取引所であるコインベースは、過去1週間横ばいである。収益の一部を暗号資産から得ているロビンフッド(Robinhood)は3%下落した。一方、トークン発行企業のサークルは、同じ期間に13%上昇した。

ジェミナイの株価への圧力の一部は、その財務状況に起因しているかもしれない。同社は2024年の通期で1億5900万ドルの損失を計上したことに続き、2025年上半期には2億8300万ドルの純損失を計上した。新たな資金を調達したにもかかわらず、これらの数字は、事業がまだ黒字転換にはほど遠いことを示唆していた。

コンパス・ポイント(Compass Point)のアナリスト、エド・エンゲル(Ed Engel)氏は、ジェミナイ株が現在、年率換算した上半期収益の26倍で取引されていると指摘した。

この倍率(株価が割高かどうかを測るためによく使用される)は、投資家が今年、同社が生み出すと予想される1ドルごとに26ドルを支払っていることを意味する。変動の激しいセクターの赤字企業にとって、それは法外な価格であり、投資家の懐疑心を煽っているのかもしれない。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ジェミナイ共同創業者のキャメロンとタイラー・ウィンクルボス氏(Jesse Hamilton/CoinDesk)
|原文:Gemini Shares Slide 6%, Extending Post-IPO Slump to 24%

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