- オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、ステーブルコイン仲介業者に対し、金融サービス免許の取得を免除する。
- この免除は、すでに免許を取得している発行者が発行するステーブルコインを流通させる仲介業者に適用される。
- この動きは、オーストラリアが暗号資産を経済に統合するというより広範な戦略に沿ったものだ。
オーストラリア証券投資委員会(ASIC)は、ステーブルコイン仲介業者に対し金融サービス免許の取得義務を免除する方針を明らかにした。
当局は9月18日の発表で、既存の免許保有発行体からステーブルコインを流通させる事業者に対する救済措置を認めたと述べた。
この免除により、仲介業者は既存のオーストラリア金融サービス(AFS)ライセンスの保持者が発行するステーブルコインに関連するサービスを提供する際、別途のAFSライセンス、オーストラリア市場ライセンス、または決済機関ライセンスを取得する必要がなくなる。
ステーブルコインは、法定通貨などの伝統的金融資産の価値に連動するトークンであり、アメリカや香港などの市場で規制枠組みが導入されたことを受け、各国が暗号資産(仮想通貨)業界の規制整備を進める中で焦点となっている。
より広範には、オーストラリアは今年初め、同国財務省の白書を発表し、政府がトークン化、現実資産および中央銀行デジタル通貨(CBDC)をどのように取り入れて金融市場の効率化を図るかを説明したことで、暗号資産を経済に統合する戦略を示した。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Australia’s Financial Watchdog Offers Exemptions to Stablecoin Intermediaries


