- バイナンスの共同創業者である「CZ」ことチャンポン・ジャオ氏が設立したファミリーオフィスのYZiラボが、外部投資家に門戸を開く可能性がある。
- YZiラボの責任者であるエラ・ジャン氏はインタビューで、「現在チームを編成中で、専門知識が蓄積された段階で外部投資家に対して門戸を開く予定だ」と述べた。
- YZiラボは、ジャオ氏が釈放された直後にバイナンスのベンチャーキャピタル部門から同氏のファミリーオフィスへとリブランドされた。
暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)の共同創業者である「CZ」ことチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏が設立したファミリーオフィスであるYZiラボ(YZi Labs)が、外部投資家に門戸を開く可能性がある。フィナンシャル・タイムズ(Financial Times)が23日に報じた。
報道によれば、バイナンス・ラボ(Binance Labs)からリブランドされた100億ドル(約1兆4500億円、1ドル145円換算)規模の投資会社であるYZiラボは、投資ファンドへの転換の可能性を検討している。YZiラボの責任者であるエラ・ジャン(Ella Zhang)氏がインタビューで述べた。
ジャン氏は、「常に多くの外部投資家が関心を示しており、最終的には外部向けファンドへの転換も検討するだろう」と説明した。
YZiラボは、当然ながらWeb3投資において相当な知見を有しているものの、人工知能(AI)とバイオテクノロジーの分野では「まだ初期段階」だと同氏は指摘した。
同氏は、「現在チームを編成中で、専門知識が蓄積された段階で外部投資家に対して門戸を開く予定だ」と述べた。
YZiラボは、バイナンスで適切な顧客確認(KYC)プログラムを構築しなかったとして4カ月の実刑判決を言い渡されたジャオ氏が釈放された直後、バイナンスのベンチャーキャピタル部門から同氏のファミリーオフィスへとリブランドされた。
ジャオ氏は有罪答弁の一環でバイナンスCEOを辞任しており、その後はYZiラボに注力するようになった。YZiラボは、ジャオ氏およびバイナンスの共同創業者であり長年のパートナーでもあるイー・ヘ(He Yi)氏の資産を運用している。
ファミリーオフィスは単一家族の資産を運用するため外部投資家に門戸は開かれていない。そのため、外部からの資金調達は行われない。
YZiラボはCoinDeskのコメント要請には応じなかった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Nikhilesh De/Modified by CoinDesk
|原文:Binance Founder ‘CZ’ Considers Opening YZi Labs to External Investors: FT


