- S&P500は、ほぼ毎日記録的な高値を更新し、今や6700を超える勢いである一方、ビットコインは11万ドル〜11万5000ドルの間で保ち合いとなっている。
- 今回の強気相場の初期には、S&P500がビットコインに先行して上昇したが、最終的にビットコインが追いついた。
ビットコイン(BTC)の金に対するパフォーマンスの劣勢が大きく取り沙汰されている。金は9月23日、最高値更新を続ける中でまたしても新記録を打ち立て、初めて1オンスあたり3800ドルを超えた。しかし、ビットコインが11万5000ドル未満で停滞している間も祝賀ムードなのは、金だけではなかった。
米国の株式も、S&P500が6700目前に迫るなど、ほぼ毎日記録的な高値を更新している。
最近は苦戦しているにもかかわらず、世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは依然として強気相場にあり、そのパフォーマンスがS&P500のそれと乖離するのはこのサイクルで初めてではない。
最初の乖離は2024年3月から7月の間に発生した。この期間中、S&P500は約4000から4600まで上昇したが、ビットコインは3万ドル弱から2万5000ドルに下落した。
2番目の乖離も2024年に起こった。S&P500は4月から10月にかけて5200から6000に上昇し、夏の短い休止を挟んだだけであった。しかし、ビットコインは追随せず、その上昇は11月(米大統領選挙の結果と並行して)まで始まらなかった。
今回の最新の乖離については、S&P500は5月以来着実に高値へと推移してきた一方で、ビットコインは11万ドルから12万ドルの範囲内で保ち合いを続けたままであった。ビットコインは8月に史上最高値を更新したが、その上昇分はすぐに帳消しになり、以前の範囲の下限に戻った。
歴史は、ビットコインとS&P500が同じ方向に動くことが多いものの、長期間にわたって定期的に乖離することを示唆している。少なくとも今回のサイクルのデータは、ビットコインが金に追いつく可能性が高いことを示唆している。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ビットコイン(上)とS&P500(TradingView)
|原文:History Suggests Bitcoin Likely to Catch Up as it Again Lags S&P 500


