- ビットコインマイニングセクターがビットコイン以外の分野に軸足を移す中、ライオット、アイレン、ビット・デジタルといった銘柄が数カ月にわたる上昇をさらに拡大させている。
- オープンAI、オラクル、ソフトバンクによる4000億ドル(約59兆6000億円、1ドル149円換算)規模の「スターゲート」構築計画は、急増するエネルギー需要への対応におけるマイナーの役割を巡る憶測を呼んだ。
ビットコイン(BTC)価格は依然として低迷しており、ビットコイントレジャリー企業は数週間で好不況のサイクルを経験したが、ビットコインマイナーは、人工知能(AI)とハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)が新たな成長要因となったことで、大幅な上昇基調を維持している。
この動きは24日も続き、セクター全体で大幅な上昇を記録し、ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)とアイレン(IREN)がそれぞれ約13%の上昇で牽引した。ハット8(Hut 8)、クリーンスパーク(CleanSpark)、ビット・デジタル(Bit Digital)はそれぞれ6%近く上昇。4月の安値から見ると、アイレンが目立ったパフォーマンスを見せ、約500%上昇している。
24日にこの勢いを加速させたのは、オープンAI(OpenAI)、オラクル(Oracle)、ソフトバンクが米国に5カ所のデータセンター新拠点を構築し、AIインフラ計画「スターゲート(Stargate)」を加速させるというニュースだ。オープンAIによると、この拡張により計画容量は約7ギガワット(GW)となり、投資額は4000億ドル(約59兆6000億円)を超え、2025年末までに10ギガワット達成を目指している。
AI需要に対する投機の規模は「バブル領域」に突入しつつある可能性があるが、AIマイナーは、その膨大なエネルギー需要を満たすために必要な資本とインフラの恩恵を最も多く受けている企業の一つだ。
ライオットやクリーンスパークといった伝統的な純粋なビットコインマイナーでさえ、現在はAIやHPCに進出しており、両社の株価はその恩恵を受け、ライオットは年初来で85%、クリーンスパークは55%上昇。興味深いことに、マラ・ホールディングス(MARA Holdings)はここ数カ月でビットコイントレジャリー戦略に軸足を移したが、同セクターの大半を下回るパフォーマンスを示し、2025年はわずか10%の上昇にとどまっている。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:マイナーの年初来の株価(TradingView)
|原文:Bitcoin Miners Surge on Speculation of OpenAI-Driven Energy Demand


