- ビットコインは12万ドルを下回るレンジで停滞している一方、金と株式は史上最高値を更新している。
- 過去2年間のパターンを見ると、金とビットコインは交互にパフォーマンスを発揮することが多く、金の勢いが先に失速すればビットコインが急上昇する可能性を示唆している。
- 「ビットコインにとって良いニュースは、遅かれ早かれ金が疲弊するだろうということだ」とバイトツリーの創業者、チャーリー・モリス氏はレポートで述べた。
株価は史上最高値を更新し、金は3900ドルを突破して急騰しているが、伝統的市場の最後の上昇局面ではビットコイン(BTC)が取り残された。
デジタルゴールドと称される世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは、7月と8月に史上最高値を記録した後、3カ月近く10万~12万ドルのレンジで停滞している。
この後れはパターンに合致する。過去数年、金とビットコインは交互に動いてきた。金が急騰するとビットコインは調整局面に入る傾向があり、金の熱が冷めるとビットコインは上昇を再開することが多い。

1月から4月にかけて、ビットコインは約30%下落した一方、金は次の上昇局面に入り、世界的な関税引き上げの最中に約28%上昇して3500ドルに達した。その後、金は8月まで停滞し、ビットコインがバトンを受け継ぎ、底値からピークまで約60%上昇して史上最高値を記録した。
金が疲弊したときにビットコインが追い上げる
「金は低金利と景気低迷を好むが、ビットコインはそれらが堅調な状況を好む」とバイトツリー(ByteTree)の最高投資責任者(CIO)、チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏は最近のレポートで述べた。「ビットコインは極めて好調な経済を好み、低金利は景気低迷と結びついているからだ」。ビットコインと金の関係は緩やかで、90日間の相関係数は平均で約0.1であり、「実質的にゼロ」だと同氏は付け加えた。
現在、金は4000ドルに向けて上昇を続けており、7週連続の上昇で約17%上昇した。一方、ビットコインは依然として12万ドルを下回るレンジで推移している。
最近のリズムが維持されるとすれば、金の一時停止、あるいは横ばい傾向は、ビットコインが次にレンジを突破し、再び記録更新を目指す前兆となる可能性がある。
「ビットコインにとって良いニュースは、遅かれ早かれ金は疲弊するだろうということだ」とモリス氏は述べた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Jingming Pan/Unsplash, modified by CoinDesk
|原文:When Could Bitcoin Break Out to New Highs? Watch Out for Gold


