【墨汁うまい氏寄稿】イーサリアムはビットコインを超える無限の可能性を持つ理由

暗号資産(仮想通貨)専業10年目の墨汁うまい(@bokujyuumai)です。ビットコイン(BTC)がいわゆる「ブロックチェーン」という新たなネットワーク構築を定義し、暗号資産の時価総額1位に君臨し続ける一方、イーサリアムは2位から最大でビットコインの50%まで迫ったことがあります。

本稿ではイーサリアムがビットコインの時価総額に達する可能性をなぜ墨汁うまいが考えているかについてわかりやすく解説を行います。

イーサリアムとは?

イーサリアムとはわかりやすくいうと「24時間365日動き続けるワールドコンピューター」であり、これまでの既存のシステムとは異なりブロックチェーン方式による恩恵で障害に強い誰しもが許可などが必要なく利用できる分散プロトコルを指します。

イーサリアムのシンボルであるETHはイーサリアムを利用する分散金融のDeFiやゲーム、コレクションなどのNFTなどのプロジェクト、それらを利用するユーザーが手数料として支払うために必要であり、さらにネットワークを構築するためのセキュリティも担ういわゆる「ネイティブ通貨」です。

つまりイーサリアム上のプロジェクトはスマートコントラクトと呼ばれるプログラムを開発、イーサリアム上にデプロイ(設置)し、それらをユーザーはETHという手数料を燃料のように使用することから「ガス」とも呼ばれるというわけです。

いわば大多数の会社が自社サービスをユーザーに提供するために利用するアマゾンのAWSやマイクロソフトのアジュール(Azure)に近いですが、イーサリアム利用者は会社などの制限なくアクセスできるという点が大きな違いでしょう。

変わらないビットコインと変化し続けるイーサリアム

ビットコインはネットワークを構築し、「ビットコインをビットコインたらしめるために」プロトコルを大きく変えることは事実上できません。一方でイーサリアムは優秀なリサーチャー、エンジニアが日々新たなコンセプトやゼロ知識証明のような暗号学、プロトコルを180度変えてしまうような大胆かつ効果的な実装を研究、反映しています。

これはイーサリアムの大きな武器であり、今後5年〜にかけての開発ロードマップである「ビームチェーン(Beam Chain)」というゼロ知識証明をベースにしたいわゆる「ZK」と呼ばれる方式により、ビットコインが提唱したブロックチェーンの形態を根本的に変えてしまうでしょう。

ゼロ知識証明(ZK)とは?

ゼロ知識証明(Zero-knowledge proof)とは「ある秘密の数値を公開したくないが、それが正しいことを証明することができる」という暗号学であり、Zero-knowledgeの頭文字を取って「ZK」と表示することが多いです。ZK導入の利点としては検証が非常に早く、スマートフォンのようなリソースの限られたものでも検証が可能とされています。

一方でZKの証明を発行する「プルーバー(Prover)」が時間とコストがかかることが課題でしたが、ジーケーシンク($ZK)やスタークネット($STRK)のいわゆるzkVMsと呼ばれるプロジェクトがイーサリアムのブロックが生成される12秒間隔内にZKを生成できる「リアルタイム証明」の実現目前まで迫っている状態です。

イーサリアムは順次ブロックの証明にZKを必要とする移行をしていき、最終的には完全移行を予定しているのです。

イーサリアムは暗号資産最大のエコシステムを持つ

イーサリアムの大きな特徴として、イーサリアムに展開する広大なエコシステムがあります。エコシステムとはイーサリアムを活用または補助するプロジェクトなどを指し、ビットコインにはないイーサリアムの処理能力を補助するアービトラム(Arbitrum:ARB)やオプティミズム(Optimism:OP)などのいわゆるL2とよばれるロールアップ、ETHのセキュリティを活用して仮想通貨のAWSを目指すアイゲンレイヤー(EigenLayer:EIGEN)、さらにそのアイゲンレイヤー上に展開するミドルウェアプロジェクトなどが主流のAVSなどがあります。

そしてこれらの上に展開する分散取引所のユニスワップ(Uniswap:UNI)や借入、貸付ができるレンディングのアーべ(Aave:AAV)などのいわゆる分散金融(DeFi)があるわけです。

イーサリアムの将来性評価が加速

イーサリアムの「ワールドコンピューター」というコンセプトのフォロワーは多く、ソラナ(Solana:SOL)などの技術的に異なるアプローチもあります。一方で上記でみたようなエコシステムはイーサリアムに匹敵するものは現状なく、ブロックチェーンの根本的な仕組みをZKで変え、ビットコインが実現できなかった処理能力の対応力である「スケーラビリティ」さらにはアイゲンレイヤーによるAWSのような現在のウェブ2ライクな自由度をイーサリアムは手にしようとしているのです。

これらのポテンシャルはシンプルかつオリジナルなビットコインと異なり、ウォールストリートの投資家達の関心を引き始めており、ブラックロックやフィデリティに代表される米国のイーサリアムETFだけで全体の運用残高、すなわちETH保有額が33.7兆円に達しており一般投資家が売る中、機関投資家需要が増加している状態です。

結論と考察

ビットコインと比較して内容が難しいため、現状イーサリアムはまだそれらを正しく評価されてないといえ、これまでの研究や開発、加速度的に成長するエコシステム、機関投資家の参入からイーサリアムはビットコインの時価総額を超えるポテンシャルを持っているといえるでしょう。

|トップ画像:Shutterstock

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