- 歴史的に一貫して上昇トレンドが続いてきたビットコインの200週移動平均線は、5万3000ドルを突破したばかりだ。一方、実現価格は5万4000ドルで、200週移動平均線を上回るほど上昇した。
- 過去のサイクルでは、実現価格が200週移動平均線を上回っている限り、ビットコインは上昇トレンドにあった。
多くの投資家は現在、ビットコイン(BTC)をサイクル終焉の視点から捉えており、第4四半期が現在の市場サイクルの終焉となる可能性を示唆している。しかし、二つの重要指標は、強気相場が実際には初期段階にある可能性を示唆している。
グラスノード(Glassnode)のデータによれば、ビットコイン価格を長期スパンで平滑化した200週移動平均線(200WMA)は歴史的に一貫して上昇トレンドが続いており、5万3000ドル(約769万円、1ドル145円換算)を突破した。
一方、流通しているすべてのビットコインが最後にオンチェーンで移動した平均価格である実現価格は、最近200週移動平均線を上回り、5万4000ドルに達している。
過去のサイクルを振り返ると、一貫したパターンが見られる。強気相場では、実現価格は200週移動平均線を上回る傾向が見られるが、弱気相場ではその逆の現象が起こる。
例えば、2017年と2021年の強気相場では、実現価格は上昇を続け、下方にあった200週移動平均線との差は拡大した。その後、最終的に200週移動平均線を下回り、弱気相場の始まりを示唆した。
2022年の下落局面では実現価格が200週移動平均線を下回ったが、最近ようやく200週移動平均線を上回った。歴史的に、実現価格が200週移動平均線を上回った場合、強気相場が進む中でビットコインは上昇する傾向がある。
|翻訳・編集:林理南
|画像:実現価格対200週移動平均線(グラスノード)
|原文:Bitcoin’s Key Trends Suggest Price Still Has Plenty of Room to Run


