暗号資産(仮想通貨)取引所Binance(バイナンス)の日本法人、Binance Japan(バイナンスジャパン)は10月9日、キャッシュレス決済サービス大手PayPayと資本業務提携契約を締結したと発表した。PayPayはBinance Japanの株式40%を取得し、両社は暗号資産とキャッシュレス決済を融合させた新たな金融体験の提供を目指す。
リリースによると、提携の第一歩として以下の連携施策を検討している。
●Binance Japanアプリでの「PayPayマネー」による暗号資産購入の導入
●暗号資産売却時の出金先として「PayPayマネー」を選択できる仕組みの構築
PayPayは国内で7000万人以上のユーザーを抱えるキャッシュレス決済のリーディングカンパニー。一方、Binanceは世界で2億9000万人が利用する暗号資産取引所を運営している。暗号資産の売買とキャッシュレス決済をつなぐ今回の提携は、デジタル資産の実用化に向けた動きとして注目される。

PayPay執行役員で、金融事業統括本部金融戦略本部本部長の柳瀬将良氏は「世界最大規模の暗号資産取引所サービス事業者であるBinanceの日本法人Binance Japanへの出資により、Binanceを利用するユーザーにPayPayの利便性と安全性を備えたソリューションを提供します」とコメントした。
Binance Japan代表取締役の千野剛司氏は、今回の提携を「日本におけるデジタル金融の未来に向けた極めて重要な一歩」と位置づけ、「PayPayの圧倒的なユーザースケールとBinanceの革新的なテクノロジーを融合することで、日本全国のより多くの皆さまにWeb3をより身近なものとし、安心で便利な暗号資産サービスを提供できると確信しています」と述べている。
|文:橋本祐樹
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