ビットコイン現物ETFに10億ドル超の資金流入──過去6回は短期的な天井を示唆
  • アメリカのビットコイン現物ETFは10月6日に12億ドルの純流入を記録し、そのうちIBITが9億7000万ドルでトップだった。
  • 歴史的に、同様の10億ドル規模の流入急増は、ビットコイン価格の短期的なピークと一致している。
  • IBITの運用資産は1000億ドル近くにまで成長し、ブラックロックに年間約2億4450万ドルの収益をもたらしている。

ファーサイド(Farside)のデータによると、アメリカのビットコイン(BTC)現物ETF(上場投資信託)は10月6日に12億ドル(約1800億円、1ドル=150円換算)の純流入を記録した。流入額が10億ドル(約1500億円)を超えたのは7度目となる。大部分はブラックロック(BlackRock)のiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)へのもので、9億7000万ドル(約1455億円)を集めた。

歴史的に見て、流入額が10億ドル前後になると、ビットコイン価格の短期的な天井と一致することが多い。

最初の事例は2024年3月12日に発生し、ビットコインは2日後の3月14日に約7万4000ドルでピークを迎えた。次の2つの事例は2024年11月に発生し、ビットコインが1万ドルを突破した際、12月に上昇が終了する直前に大規模な流入が見られた。1月17日には10億ドル規模の資金流入が1月20日の10万9000ドル付近の高値を先行した。同様に、7月10日と11日にも連続して10億ドル規模の資金流入があり、7月14日には12万3000ドルの短期的な高値がついた。

10月6日にビットコインは12万6000ドルを突破した。現在12万4000ドル台で推移しており、今後数日で新たな高値が形成されるかは不透明だ。

一方、ブルームバーグ(Bloomberg)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は、IBITが現在ブラックロックで最も収益性の高いETFだと指摘した。運用資産は1000億ドル(約15兆円)に迫り、年間収益は推定2億4450万ドル(約366億7500万円)に上る。収益で次点となるのはiシェアーズ・ラッセル1000グロースETFだ。バルチュナス氏はさらに、IBITが運用資産1000億ドルに到達するまでの日数がわずか435日であるのに対し、次に速かったバンガードS&P500 ETFがその目標を達成するのに要した日数は2011日だったと強調した。

|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:ブラックロックのETFの収益と運用資産残高(Bloomberg Intelligence & Eric Balchunas)
|原文:U.S. Bitcoin ETFs Log $1B Inflows Again, a Level That’s Marked Local Tops Six Times Before

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