- ストラテジーは220BTCを平均価格12万3561ドルで購入し、市場の下落局面での買いの好機を逃した。
- 同社は優先株を売却し、購入資金として2730万ドル（約41億7700万円、1ドル153円換算）を調達した。
- ストラテジーのビットコイン総保有量は現在64万250BTCで、平均取得価格は7万3000ドル。
世界最大のビットコイン（BTC）保有企業であるストラテジー（Strategy）は、先週の市場騒乱を利用して価格下落時に購入する機会を逃したようだ。
13日のプレスリリースによると、同社は220BTCを平均価格12万3561ドルで購入。同社は複数の優先株（STRF、STRK、STRD）の売却益で2730万ドル（約41億7700万円）を調達した。
この購入価格は、世界最大の暗号資産であるビットコインの週後半の取引価格をはるかに上回っていた。ビットコインは9日の12万3000ドル超から、10日の終盤には10万3000ドルまで急落し、史上最悪の暗号資産のフラッシュクラッシュ（瞬間暴落）の一つとなり、190億ドル（約2兆9070億円）超のレバレッジポジションが清算された。
この動きは、トランプ大統領が中国によるレアアース輸出規制強化への報復として中国製品に対して100%の追加関税を課すと表明し、世界二大経済大国間の貿易戦争への懸念が再燃したことを受けて起こった。
10日の安値では、ビットコインはストラテジーの最近の平均購入価格より約16%低い価格で取引された。週末の急激な反発時でさえ、同社は購入価格と比較して7～10%低い11万～11万5000ドルでビットコインを購入できた可能性がある。
今回の購入により、同社の総保有量は64万250BTCとなり、2020年にビットコイン財務計画を開始して以来の平均取得価格は7万3000ドルとなった。
同社の普通株MSTRは13日、2.5%上昇した。
｜翻訳・編集：廣瀬優香
｜画像：ストラテジーのエグゼクティブ・チェアマン、マイケル・セイラー氏（Danny Nelson/CoinDesk, modified by CoinDesk）
｜原文：Strategy Bought $27M in Bitcoin at $123K Before Crypto Crash
