- RSI指標によると、ビットコイン/金の比率は2022年11月以来、最も売られ過ぎの状態にあるようだ。
- 売られ過ぎの状態は、必ずしも即座の強気の反転を約束するものではない。
ビットコイン(BTC)が低迷する中、強気筋はまだ高騰している金から、デジタル版の金とも呼ばれるビットコインへの資金のローテーションに望みを託している。
広く追跡されている14日間の相対力指数(RSI)によると、価格チャートが示すように、ビットコインの1枚当たりのドル建て価格が金1オンス当たりの価格に対して過去最大の売られ過ぎ状態にあることから、この期待は後押しされる可能性がある。
RSIは22.20に減少し、2月の低水準をわずかに下回り、2022年11月に最後に見られた水準まで下がった。
RSIの数値が30未満の場合、一般に売られ過ぎの状況と解釈される。この場合は、ビットコインが金に対して最近著しい売り圧力を受けており、両者の比率を過小評価されたレベルに押し下げている可能性を示唆している。
しかし、売られ過ぎというRSIの読みだけでは、金に対するビットコインの即座の強気の反転は保証されない。それには、価格変動における下降トレンドの消耗兆候、強気のダイバージェンス、または買いの増加など、他のテクニカル指標による裏付けが必要である。
これらの裏付けとなるシグナルなしには、売られ過ぎの状態は強い下降トレンドの間に持続する可能性があり、RSIが低いレベルであっても価格は下落し続ける可能性がある。

当記事執筆時点で、 ビットコイン/金比率は顕著な下降トレンドを維持しており、50日単純移動平均線(SMA)と200日SMAのデッドクロス(弱気クロスオーバー)が確認された直後という状況下で、売り手優位を示す目立つ赤色のローソク足が並んでいる。この弱気なテクニカルの背景を考えると、ビットコイン強気派は持続的な回復を期待する前に、トレンド反転の明確な兆候が現れるまで忍耐強く待つ必要があるだろう。
BTC/USDは下落基調
ドル建てのビットコイン価格も同様で、拡張チャネルの下限(現時点で10万ドル割れ)をテストする構えだ。
14日間のRSIはまだ売られ過ぎの領域に達しておらず、MACDヒストグラムはマイナス圏で陰線を継続中。いずれも売りが継続する余地を示唆している。
さらに価格は200日単純移動平均線(SMA)を下回った水準で支持を得ているように見え、勢い重視のトレーダーによる売り注文を誘発する可能性がある。

価格が200日SMAを下回った状況では、拡張チャネルの下限(現在約9万9500ドル)が焦点となる。
50週単純移動平均線(SMA)は現在約10万1700ドル付近にあり、ビットコインにとって重要な支持線として機能し続けている。2023年初頭から続く上昇相場を通じて、この移動平均線は一貫して確固たる基盤を提供し、上昇相場の持続と価格の新高値更新を支えてきた。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Bitcoin Hits Most Oversold Level Against Gold in 3 Years as BTC Risks Falling Below $100K


