大和証券グループ子会社のFintertechは10月20日、ハイエンドな別荘をシェア購入できるサービスを展開するNOT A HOTELが提供するモビリティの共同所有サービス「NOT A GARAGE」の購入者向けに、デジタルアセット担保ローンの提供を開始したことを発表した。
このローンは、2022年より提供されている「NOT A HOTEL」購入者向けローンの適用対象を拡大するもので、暗号資産(仮想通貨)保有者はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)を売却することなく、プライベートジェットやクルーザーといった移動手段の購入資金を調達することが可能になる。
資金使途は「NOT A GARAGE」の購入費用に限定される。貸付利率は初年度が実質年率0.0%から3.0%、2年目以降は3.2%から6.0%。融資限度額は最大5億円で、最短3営業日で融資が実行される。
担保対象となる暗号資産はBTCとETHで、いずれも担保掛目は40%に設定されている。契約期間は1年、返済方式は元利一括返済(返済回数1回)となっており、毎月の返済は発生しない。また、返済期日に担保資産による弁済も可能としている。本ローンの利用には所定の審査が必要となる。
Fintertechは、このデジタルアセット担保ローン事業において、親会社である大和証券との連携も進めている。
大和証券は10月1日より、全国の全本支店にて同ローンの紹介業務を開始した。この提携では、大和証券が円資金を必要とする暗号資産保有顧客をFintertechに紹介し、Fintertechが融資の実行までを担当する。
|文:栃山直樹
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