- ジェフリーズによると、価格の下落とハッシュレートの上昇により、ビットコインマイニングの収益性は9月に7%以上低下した。
- 北米の上場マイナーによる9月のビットコイン生産量は3401BTCで、8月の3576BTCから減少した。マラとクリーンスパークが生産量を牽引した。
- ビットコイン価格の下落とネットワーク難易度の上昇により利益率が圧迫され、1EH/sあたりの収益は1日あたり5万2000ドルに低下したとレポートは指摘した。
投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)によると、ビットコイン(BTC)価格が2%下落してネットワークのハッシュレートが約9%上昇したことにより、ビットコインマイニングの収益性は9月に7%以上低下した。
ネットワークのハッシュレートは今月やや緩和したものの、ビットコイン価格の急落により2025年第4四半期に向けてマイナーの収益性に対する圧力が強まっていると同行はレポートで指摘した。
ハッシュレートとは、コンセンサスアルゴリズムがプルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン上でマイニングとトランザクション(取引)処理に使用される計算能力の合計を指し、業界における競争やマイニング難易度の指標となる。
北米の上場マイナーによる9月のビットコイン生産量は3401BTCで、8月の3576BTCから減少したとジェフリーズは指摘した。世界全体のネットワークに占めるこの地域のシェアは、前月の26%から25%に低下した。
同行によると、9月のビットコイン生産量ではマラ・ホールディングス(MARA Holdings)が736BTC(8月の705BTCから増加)でトップとなり、クリーンスパーク(CleanSpark)が629BTC(8月の657BTCから減少)でこれに続いた。
マラ・ホールディングスの稼働ハッシュレートは60.4EH/s(エクサハッシュ毎秒)で、依然としてこのグループ内で最大だ。レポートによれば、クリーンスパークは50EH/sで2位を維持している。
収益創出も価格とともに弱まった。1EH/sの能力を持つ理論上の設備群は、9月に1日あたり約5万2000ドル(約780万円、1ドル150円換算)の収益を上げたと推定され、8月の約5万6000ドルから減少したとレポートは指摘した。この数字は1年前には約4万3000ドルだった。
ジェフリーズは、ビットコイン価格の下落とネットワーク難易度の上昇が相まって、マイニングセクター全体の利益率を引き続き圧迫していると述べた。
同社はギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)の目標株価を37ドルから45ドル(約6800円)に引き上げ、買い推奨を維持した。株価は取引序盤で3.5%上昇し、本記事執筆時点で約39ドルで取引されている。
また、ジェフリーズはホールド評価のマラ・ホールディングスの目標株価を18ドルから19ドル(約2900円)に引き上げた。株価は5%上昇して20.55ドルとなった。
|翻訳・編集:林理南
|画像:Shutterstock, modified by CoinDesk
|原文:Bitcoin Mining Profitability Declined More Than 7% in September: Jefferies


