- ビットコインは現在、200日単純移動平均線が位置する10万7846ドルと365日単純移動平均線が位置する10万367ドルの間で推移している。この価格帯は、過去に数カ月間価格がとどまったことのある圧縮ゾーンだ。
- 特に注目される価格帯としては、2025年の投資家コストベースの10万3509ドル、心理的サポートラインである10万ドル、短期コストベースの11万2100ドルが挙げられる。
ビットコイン(BTC)は、「上昇の10月」と呼ばれる歴史的に最も好調な月の一つでも苦戦が続いており、現在5%以上下落して10万8000ドル(約1620万円、1ドル150円換算)を割り込んで推移している。価格は複数の重要なサポート・レジスタンス水準に近づいている。
強気相場と弱気相場の区切りとなることが多い重要な指標である200日単純移動平均線(200SMA)は現在10万7846ドルに位置しており、足元のレジスタンスとなっている。
2023年のサイクル開始以降、ビットコインはおおむねこの水準をサポートとして維持してきたが、2023年夏と2024年夏、そして2025年4月に再びこの水準を一時的に下回った。より幅広い長期モメンタムの見方を提供する365日単純移動平均線(365SMA)は10万367ドルに位置している。365SMAは、ビットコインが200SMAを割り込んだ局面では一貫して二番目のサポートとなってきた。この2本の平均線にビットコイン価格が挟まれる状況は今サイクル内で4回目であり、このレンジ推移は数カ月間続く可能性がある。
他の重要水準には、Checkonchainのデータによれば2025年の投資家平均コストベースである10万3509ドルが含まれる。これは、市場センチメントを支える10万ドルの心理的サポートラインと同様に重要な価格下限として機能している。

上昇方向では、11万2100 ドルは短期コストベースを表す。これは過去6カ月以内に移動されたコインのオンチェーン取得価格の平均を反映している。
歴史的に見ると、ビットコインは調整局面でこの水準を割ることもあるが、これを持続的に上回って推移する場合、概して強気相場再開のシグナルとなる。

|翻訳・編集:林理南
|画像:ビットコインの価格モデル(グラスノード)
|原文:Bitcoin Battles Key Technical Levels as Uptober Momentum Fades


