- シティ(Citi)は、ストラテジー(Strategy)株のカバレッジを「買い/高リスク」の格付けと485ドルの目標株価で開始した。
- シティは、ストラテジー株をビットコインへのレバレッジをかけた賭けと見なしており、ベースケース(最も可能性の高い標準的なシナリオ)でビットコインに63%の上昇余地があると見ている。
シティは、ストラテジー株のカバレッジを「買い/高リスク」の格付けと485ドルの目標株価で開始し、この株をビットコイン(BTC)へのレバレッジをかけた賭けと位置づけた。
ストラテジー株は10月21日、早朝の取引で1.5%高の約301ドルで取引されていた。
シティは21日に発表したレポートの中で、目標株価はシティによるビットコインの12カ月先行き価格予測18万1000ドルを反映しており、現在の水準から63%の上昇余地を示すとともに、純資産価値(NAV)に対して25~35%のプレミアムを意味すると説明した。これは同社のビットコイン利回り倍率が過去2.5倍〜3.5倍の範囲にあった実績と一致する水準である。
シティのアナリストらは、この構造により同社の株式は、ビットコインのパフォーマンスを拡大して反映する投資対象となり、強気相場では桁外れの上昇余地がある一方、価格が反転すれば急激な下落リスクを伴うと指摘した。
シティの弱気ケースのシナリオでは、ビットコインが25%下落し、NAVプレミアムが35%から10%のディスカウントに転じた場合、株価は約61%下落する可能性がある。
シティは、エグゼクティブ・チェアマンのマイケル・セイラー(Michael Saylor)氏が主導した同社による2020年のビットコインへの軸足転換を、デジタル資産トレジャリー戦略のモデルとして評価している。
レポートによると、ストラテジー株はNAVプレミアムに応じて、転換社債、優先株式、および株式を発行し続けて、そのビットコインのポジションを拡大することが予想されている。
レポートは、同社のビットコイン利回り(希薄化後の1株あたりのビットコインの年初来の増加率)が、NAVプレミアムの主要な推進力であったと指摘した。 ストラテジーは20日に提出した書類で、平均価格11万2051ドルでさらに168BTCを購入し、総保有数が64万418BTCに達したと発表した。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ストラテジーのエグゼクティブ・チェアマン、マイケル・セイラー氏(Gage Skidmore/CC BY-SA 2.0/CoinDeskが加工)
|原文:Strategy Gets Buy Rating From Citi on Bullish Bitcoin Outlook


