- 暗号資産(仮想通貨)関連株、特にビットコインマイナーからAIインフラへと軸足を転換した企業の株は10月22日、米国の午前中の取引で大きく下落した。
- 大規模なAIへの転換を図ったギャラクシー・デジタル(Galaxy Digitalも)15%下落し、直近の決算報告を受けての上昇分を上回る下落となった。
- ビットコインは10万8000ドル台で堅調に推移したが、21日に11万4000ドルをつけてからは依然として大幅に下落したままである。
暗号資産関連株は10月22日、大幅に下落し、最近まで高騰していた人工知能(AI)インフラを備えたビットコインマイナーが最大の打撃を受けた。
ビットファームズ(Bitfarms)、サイファー・マイニング(Cipher Mining)、ハットエイト(Hut 8)、およびハイブ(HIVE)は米国時間午前の早い時間に10%〜15%下落した。
デジタル資産投資会社でデータセンター運営を拡大しているギャラクシーは15%も下落し、21日の決算報告の後のすべての上昇分を上回る下落となった。
ビットコインマイニングセクターの指標となるコインシェアーズ・ビットコイン・マイニングETF(CoinShares Bitcoin Mining ETF)は、7%下落した。
マイニング以外の暗号資産関連株も下落を免れなかった。今月300%以上急騰していたBakkt Holdingsは7.5%下落し、1週間では40%近く下落している。
企業として世界最大のビットコイン保有者であるストラジー(Strategy)は4%下落し、290ドルを下回った。 コインベース(Coinbase)、ロビンフッド(Robinhood)、ブリッシュ(Bullish)、およびジェミナイ(Gemini)は、5%〜6%の範囲で下落している。
ビットコインは依然として10万8000ドル台に留まっているが、21日に11万4000ドルをつけてからは大幅に下落したままである。ウォール街では、ナスダックが1%の下落を示しており、チップメーカーが特に大きな打撃を受けた。
AIへと軸足転換したビットコインマイナー株、低迷
ビットコインマイナー株の急激な下落は、収益性の高いデータセンター契約を獲得することに対する投資家の楽観論によって後押しされた数カ月間に及ぶ高騰が、市場がリスクオフに転じたことでしぼんだことを示唆している。
AIと高性能コンピューティングの強気相場のピーク時には、関連企業の合計時価総額は950億ドル(約14兆円、1ドル=152円換算)を超えていた。ファーサイド(Farside)のデータによると、合計時価総額はそれ以来、約820億ドルに減少している。
ビットファームズは9月から400%以上急騰したが、それ以来約40%下落し、現在は1株あたり4ドルをわずかに上回る水準で取引されている。年初来約400%上昇し、9月からは200%上昇したIRENは、史上最高値73ドルから約30%下落し、現在は52ドル付近で取引されている。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Crypto Stocks Plunge Wednesday, With Galaxy, Bitcoin Miners Leading Decline


