- コインベースは、英国に拠点を置くステーブルコインスタートアップBVNKとの買収交渉を終了した。これは、デジタル決済分野における大規模な取引となる可能性があった。
- コインベースの広報担当者は交渉中止の決定を正式に認めたが、理由は明かされていない。
- BVNKの買収は、コインベースの国境を越えた決済および加盟店向けサービスにおける地位強化につながっていたはずだった。
ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)は、英国に拠点を置くステーブルコインスタートアップBVNKとの買収交渉を終了し、フォーチュン(Fortune)誌によると、デジタル決済史上最大級の取引となる可能性があった取引が中止となった。
事情に詳しい関係者はフォーチュン誌に対し、交渉が中止される前はコインベースがマスターカード(Mastercard)よりも優位な立場で入札をリードしていたと語った。
サークル(Circle)と提携してステーブルコインのUSDコイン(USDC)をすでに発行しているコインベースにとって、BVNKの買収は国境を越えた決済分野における地位を強化し、加盟店向けサービス網を拡大するはずだった。
コインベースの広報担当者はフォーチュン誌に対し、この取引がもはや進展していないことを正式に認めたが、その決定の理由については詳しく述べなかった。
以前の報道によると、BVNKへの買収提案額は15億ドル(約2310億円、1ドル154円換算)から25億ドル(約3850億円)であり、ステーブルコイン分野のM&Aの中でも最大級の取引の一つとなるはずだった。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Jesse Hamilton/CoinDesk
|原文:Coinbase Ends Acquisition Talks for U.K.-Based BVNK: Fortune


