- ロビンフッド(Robinhood)は11月、株式・オプション・暗号資産(仮想通貨)取引高の大幅な減少を報告した。
- 同社のプラットフォーム総資産も、前月比5%減の3250億ドルとなった。
- 取引活動の減速を受け、年末に向けて個人投資家の関心が薄れているのではないかという懸念が浮上している。
暗号資産価格の急落が、ロビンフッドの全体的な取引高不振の一因となったようだ。
投資アプリを手がけるロビンフッドは、11月の暗号資産取引高が286億ドル(約4兆4600億円、1ドル=156円換算)と、10月の325億ドルから12%減少したと報告した。この数字は、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利を受けて暗号資産が急騰した前年同期からは19%減少している。
ロビンフッドが今年買収に合意した暗号資産取引所ビットスタンプ(Bitstamp)も、取引高が11%減少した。
株式取引高も同様に苦戦し、11月は前月比37%減の2015億ドルとなった。しかし、前年比では37%増となっている。
ロビンフッドのプラットフォーム総資産は11月に5%減少し、3250億ドルとなった。
11月の取引高低迷は、ここ数カ月見られた個人投資家の取引活動の高まりが冷めつつあるのではないかという懸念を引き起こした。取引ベースの収益に大きく依存する企業にとって、株式、オプション、暗号資産の取引高の低迷は、収益力に重くのしかかる可能性がある。
ロビンフッドの株価は12月11日、8%下落したが、年初来では依然として216%高い水準にある。
|翻訳・編集:山口晶子
|画像:Shutterstock
|原文:Robinhood Stock Slides 8% After Big Decline in November Trading Volumes


