カリフォルニア州ニューサム知事、トランプ氏を批判──有罪判決を受けた暗号資産関係者のCZ氏とロス・ウルブリヒト氏との関係を指摘
  • ギャビン・ニューサム米カリフォルニア州知事は、ドナルド・トランプ米大統領のソーシャルメディア上の対抗馬として大きな注目を集めており、暗号資産(仮想通貨)界を含む、犯罪で有罪判決を受けた複数の人物と大統領のつながりにスポットライトを当てるため、州のウェブサイト上に特集ページを開設した。
  • このサイトには、Changpeng Zhao(チャンポン・ジャオ)氏、Ross Ulbricht(ロス・ウルブリヒト)氏、BitMEX(ビットメックス)の共同創設者など、トランプ氏が恩赦を与えた暗号資産分野の関係者たちが紹介されている。

米カリフォルニア州知事のギャビン・ニューサム氏は、ドナルド・トランプ大統領を批判する派手なキャンペーンを続けており、今回は、州のウェブサイト上に「トランプ氏の犯罪者仲間トップ10」を追跡するページを開設した。

州政府のウェブサイトには、ニューサム氏のコメントとともに、この新しいページが掲載されており、暗号資産業界関係者が大きく取り上げられている。

ニューサム氏は、「トランプは、詐欺師や麻薬密売人に囲まれた重罪犯である」と述べ、「カリフォルニア州民、そしてすべてのアメリカ国民が、トランプが誰を優遇し、誰を保護しているかを把握できるよう、事実を一箇所にまとめた情報源を一般に提供している」と述べている。

カリフォルニア州の犯罪率が低下している点を強調したこのサイトは、それと対比する形で、トランプ氏が10月に恩赦を与えた元Binance(バイナンスCEO)のチャンポン・ジャオ氏、就任初月に恩赦したSilk Road(シルクロード)創設者のロス・ウルブリヒト氏、5月に恩赦したビットメックス共同創業者らに関するセクションを設けている。

サイトには、トランプ氏と犯罪者達のマグショット(犯罪者の写真)風に加工した写真が掲載され、それぞれに「FELON(重罪犯)」のスタンプが押されている。

ホワイトハウスは、このサイトに関するコメントの求めに即座には応じていない。

ニューサム氏は、ソーシャルメディアで大統領を皮肉たっぷりに嘲笑する姿勢を続ける中で全国的な知名度を高めており、2028年の民主党大統領候補として広く有力視されている。

|翻訳・編集:山口晶子
|画像:ギャビン・ニューサム米カリフォルニア州知事(Shutterstock)
|原文:California’s Newsom pokes Trump, flagging convicted crypto allies CZ, Ross Ulbricht

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