モロッコ、デジタル通貨の検討開始──ビットコイン禁止から4年

地中海に面した北アフリカの国・モロッコが、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に向けた検討を開始した。

モロッコ中央銀行は検討委員会を設立して、CBDC(Central Bank Digital Currency)の導入がもたらす影響についての調査を開始したと、モロッコ・ワールド・ニュースが報じた。モロッコ政府は4年前に、同国における暗号資産(仮想通貨)の使用を禁止している。

暗号資産市場で見られる投機的な取引を理由に、モロッコ銀行はデジタル通貨の検討においても慎重な姿勢を維持していくとしている。同報道によると、同行は検討委員会を通じて、デジタル通貨が与えるモロッコ経済への具体的な影響を調査する。

モロッコでは暗号資産に対する規制が整備されておらず、政府はデジタル通貨(暗号通貨)自体がもたらすリスクを指摘してきた。ビットコインなどの暗号資産の利用が禁止されていながらも、モロッコにおけるビットコインの取引は過去数年、増加を続けているという。

|編集:佐藤茂
|モロッコの首都ラバトの風景(Shutterstock)

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