資産10億ドル超、17人の暗号資産ビリオネア

中国の富裕層向けメディア「胡潤百富(Hurun Report)」が3月2日に発表した「2020 Global Rich List」によると、暗号資産関連のビリオネア(資産総額10億ドル以上)は17人、主に暗号資産(仮想通貨)取引所、暗号資産投資、マイニング事業を手がける人物で、11人は2020年に新たにビリオネアとなった。

17人のうち1位はコインベース(Coinbase)のブライアン・アームストロング(Brian Armstrong)氏。純資産は115億ドル(約1兆2000億円)にのぼる。コインベースは上場を予定しており、企業評価額は1000億ドル(約10兆7000億円)と伝えられている。

2位はFTXのサム・バンクマン-フライド(Sam Bankman-Fried)氏で純資産100億ドル、3位はバイナンス(Binance)のチャンポン・ジャオ(Changpeng Zhao)氏が80億ドルで続いた。

その他、注目すべき人物としては、7位と7位タイは双子のウィンクルボス(Winklevoss)兄弟でそれぞれ28億ドル、9位はマイクロストラテジーの共同創業者マイケル・セイラー(Michael Saylor)氏で24億ドルとなっている。

ビットコインの生みの親であるサトシ・ナカモト氏の資産は約500億ドルと推定され、本来なら暗号資産関連では1位だが、匿名の人物であるためランキングに含めることはできないとしている。

「2020 Global Rich List」の上位は、テスラCEOのイーロン・マスク氏(1970億ドル)、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏(1890億ドル)、ルイ・ヴィトンなどのハイブランドを傘下に持つLVMHのCEO、ベルナール・アルノー氏(1140億ドル)。仮にナカモト氏がランキングに入れば、全体の25位に入ることになる。

|翻訳:coindesk JAPAN編集部
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk archives
|原文:CEOs of Coinbase, FTX and Binance Top Blockchain Billionaire’s List