暗号資産の投資商品への資金流入、10月以来の低水準

暗号資産(仮想通貨)の投資商品への資金流入が、10月以来の低水準となった。投資会社のコインシェアーズ(CoinShares)のレポートによると、3月26日(米東部時間)までの1週間の流入額は2100万ドルだった。

ビットコインは29日に値を上げたが、その前の週では弱気相場が続いていた。

「ボラティリティは比較的に高く、市場は小康状態が続いたため、投資家の暗号資産に対する意欲はこの数週間、低下している」とコインシェアーズはレポートに書いている。

暗号資産の投資商品の取引高は先週、1日あたり7億8800万ドルに低下した。2021年現時点までの平均取引高は9億ドルだった。

「2016年以前に組成された大型投資商品への資金流入が大幅に減少し、場合によっては資金が移動している。一部の投資家が数年にわたって膨れた利益を確定している可能性があるだろう」

米国における資金流入は低下しているが、欧州とカナダでは依然、一定の流入量が維持されている。

またレポートによると、ビットコインは資金の流入額が最も多いが「時価総額に対する比率で見ると、イーサリアムが高い人気を集めている」という。

暗号資産ファンドへの資金流入(週別)
出典:CoinShares

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinShares
|原文:Cryptocurrency Fund Flows Now at Lowest Since October 2020