【市場動向】ビットコイン、6万ドルに向けて上昇──ゴールドマン、ブラックロックの動きが活発

●ビットコイン(BTC)は、31日16時5分(=日本時間4月1日6時5分)時点、5万8682ドル前後で取引され、過去24時間で0.4%上昇した。

●過去24時間の価格レンジは、5万6934ドル~5万9835ドル(CoinDesk 20のデータ)

米金融大手のゴールドマン・サックスとブラックロックが、暗号資産を組み込んだサービス展開を活発化させるなか、ビットコイン価格(ドル換算)は1月~3月で約3万ドル上昇。これまでの四半期の記録である2020年第4四半期(10月〜12月)の約2万2000ドルを大きく上回った。一方、米株式指標のS&P500は同期間、約5.7%の上昇にとどまった。

「ポートフォリオの巨大なリバランスはすでに始まっている」とデジタル資産会社Equosのマット・ブロム(Matt Blom)氏はコメントした。

一部のアナリストは、価格チャートに見られる「ブルフラッグ(上昇フラッグ」から、ビットコイン価格は7万ドルまで上昇する可能性があると予測したが、「フラッグには柱(支え)がない」とこの予測を批判するアナリストもいる。

ビットコインの価格は先週、6万ドルに向けて上昇。この重要な心理的水準を超えれば、史上最高値更新に向けて動き出すとアナリストは予想していた。現在の史上最高値は、3月はじめに記録した6万1557ドル。

四半期ごとのビットコイン価格の推移
出典 : TradingView

一方、暗号資産ローン(融資)を手がけるブロックファイ(BlockFi)やジェネシス(Genesis)などは、大口のビットコインの預け入れ金に支払う利回りを引き下げており、4~6%の高い利回りは終わりを告げる可能性がある。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CoinDesk
|原文:Market Wrap: Bitcoin Pushes $60K as Goldman, BlackRock Moves Signal Adoption