弱気相場は続くか──ビットコイン、50日単純移動平均線を下回る

ビットコイン(BTC)は18日に大きく下落し、6カ月ぶりに50日単純移動平均線(SMA)を大きく下回った。

下落は典型的な強気相場の調整のように思えるが、アナリストによると、価格が50日SMAを下回って推移した場合、下落はさらに続く可能性があるという。

「(強気)モメンタムの弱まりは本来は短期的なものに過ぎないが、50日SMAを続けて下回った場合、傍観する理由になると考えている」とフェアリード・ストラテジーズ(Fairlead Strategies)のケイティ・ストックトン(Katie Stockton)氏は米CoinDeskに語った。

ストックトン氏によると、日足終値(協定世界時23時59分の価格)がSMAを続けて下回った場合、1月の最高値4万2000ドル付近まで下落する可能性があるという。

50日SMAは、100日SMAや200日SMAと並んで広く使われている指標だ。そのため、価格がSMAを下回るとしばしばチャート主導の売りを引き起こす。

理論的には、平日の日中しか開いていない株式市場とは異なり、暗号資産市場は24時間365日開いているため、日足終値の考え方は当てはまらない。

しかし、TradingViewなどのチャートソフトウェアは、新しい日足チャートを協定世界時0時0分からスタートさせ、テクニカルアナリストは日足の始値、高値、安値、終値に基づいて市場の強さ/弱さを評価する。

コインベースでのビットコイン価格推移
出典:TradingView

だが先週はじめの記録的な高値からの下落にもかかわらず、ビットコインはまだ年初から90%上昇している。

「下落は弱気相場への反転の始まりではなく、カウンタートレンドと考えている」とストックトン氏は述べ、50日SMAを下回ったとしても、ビットコインが6万9000ドルを目指していることに変わりはないと付け加えた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:TradingView
|原文:If Bitcoin Starts Closing Below the 50-Day SMA It May Mean Deeper Pullback Ahead