インフレトレードに注力、ビットコインに資産の5%:大物ヘッジファンド

ヘッジファンド業界のパイオニアとして知られるポール・チューダー・ジョーンズ(Paul Tudor Jones)氏は14日、米連邦準備制度理事会(FRB)が消費者物価の上昇に無関心であれば、「インフレを意識したトレードに全力で取り組む」とCNBCに語った。

今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、16日にはパウエルFRB議長の記者会見が予定されている。ジョーンズ氏は会見を注意深く見守ると述べた。

「もし彼らが『想定どおり、順調だ』と言うなら、その時はインフレを意識したトレードに全力で取り組む。コモディティを買ったり、暗号資産を買ったり、ゴールドを買うだろう」(ジョーンズ氏)

ジョーンズ氏は、ビットコインを好み、長期的に財産を守るための素晴らしい手段と考えていると述べた。同氏は、ビットコインをゴールドと比較しながら保有している。

5月、ジョーンズ氏は資産の1~2%をビットコインに投資した。同氏が率いるTudor Investment Corporationの運用資産残高は446億ドル。最近では、機関投資家向けサービスを提供しているコインベース(Coinbase)や、バックト(Bakkt)と暗号資産のカストディ(保管・管理)に関連する契約を結んだ。

「確実に言えることは、ゴールドに5%、ビットコインに5%、現金に5%、コモディティに5%を割り当てたいということだけ」と14日、ジョーンズ氏はCNBCに述べた。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:CNBCのキャプチャ
|原文:Paul Tudor Jones Could Go ‘All In’ on Inflation Trades, Wants 5% Bitcoin Allocation