コンピュータ−メーカーのASUS(エイスース)は、エヌビディア(Nvidia)のRTX 30シリーズGPUを搭載したビデオカードの新製品を発表した。イーサリアム(ETH)マイニングを制限する「ライトハッシュレート(LHR)」と呼ばれる機能が搭載されている。
暗号資産のマイニング事業者からの旺盛な需要で、GPUは世界的な供給不足に陥っている。LHRはこの問題に対する業界の対応策で、イーサリアムのハッシュレートを25MH/sにまで半減させることが可能だ。
ハッシュレート(あるいはハッシュパワー)とは、簡単に言うと、マイニング機器の速度や効率のことで、速度が速く、効率が高いほど、マイニング能力は高くなり、報酬を得やすくなる。
GPUメーカーの米エヌビディアは先月、ゲーマー向けの供給量を増やすために、RTXシリーズのGPUにこうした機能を追加することをOEMパートナーとともに発表した。
この機能が供給不足を解決できるかどうかはわからないが、ASUSはゲーム向けの能力には影響がないとしている。
エヌビディアはマイナーの需要を抑制しようと、2月にマイニングへの使用を検知して、ハッシュレートをソフトウエアで制限する機能を発表している。
|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸、佐藤茂
|画像:GPUのイメージ(Shutterstock)
|原文:ASUS Launches RTX 3070 Series Cards With Feature Limiting Ether Mining