ビットコインファンドの保有残高、4カ月ぶりの低水準に

米連邦準備制度理事会(FRB)が予想より早く利上げに動くことを受けて、ビットコイン(BTC)ファンドの保有残高が減少している。

アメリカとカナダのクローズドエンド型ファンド、およびカナダとヨーロッパの上場投資信託(ETF)のビットコイン保有残高は18日、78万2558BTCまで減少し、2月25日以来の低水準となった。バイトツリー・アセット・マネジメント(ByteTree Asset Management)がまとめたデータで判明した。

保有残高は、この3日間だけで1万5000BTC以上減少している。

16日、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和政策を引き締め、利上げを2023年に前倒しすると発表したことで暗号資産は概ね下落した。以降、ビットコインをはじめ、ほとんどの暗号資産は売り圧力に直面している。

アメリカとカナダのクローズドエンド型ファンド、およびカナダとヨーロッパの上場投資信託(ETF)のビットコイン保有残高
出典:ByteTree Asset Management

一方、ファンドの保有残高は10月以降、30万BTC以上増加し、5月中旬には81万5000BTCを超えて過去最高を記録していた。過去最高となった時期は、ビットコインが5万8000ドルから3万ドル近くまで下落した時期と重なる。

「ETFやファンドが保有するビットコインは、需要の重要かつ測定可能なサンプルだ。昨年10月の機関投資家の大量購入でビットコイン価格は高騰し、今年第2四半期(4−6月期)には冷え込んだ」とバイトツリーの最高投資責任者(CIO)、チャーリー・モリス(Charlie Morris)氏は語った。

|翻訳:coindesk JAPAN
|編集:増田隆幸
|画像:ByteTree Asset Management
|原文:Bitcoin Fund Holdings Hit Four-Month Low